- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
検索キーワード・フレーズはアクセス解析で取得できなくなる?
-
だいぶ涼しくなってきましたね。
最近は三寒四温の逆四寒三温のように感じますね。
体調を崩される方も多いんじゃないでしょうか?
お世話になります。環の小坂です。
下記の英語の情報。
http://searchengineland.com/post-prism-google-secure-searches-172487
ウェブマーケティング関係者の方には衝撃だったでしょうね。
要は「検索フレーズ・キーワードがアクセス解析ではもうわからなくなる」ということです。
2年前に、GoogleはGoogleにログインしている人の検索キーワードのブロックを開始しましたが、
それが、firefox・safari・chromeと順番にアドレスバーでの検索にも適用されてきました。
その結果、現在では7割以上の検索結果に対して「not provided」が適用されているということです。
確かに最近アクセス解析をしていると、毎月この割合が上昇しています。
私が解析しているサイトでも半数~7割程度が検索フレーズが不明の状態になっています。
しかも、これは「リスティング広告を含んだ」割合ですので、
それを除くと、6割~8割ぐらいがもうわからなくなっているようです。
検索フレーズの分析は「傾向をつかむ」ものですから、全数わかる必要は必ずしもないです。
ですが、
・リスティング広告をクリックする人と自然検索をクリックする人は傾向が違うので、リスティング中心のデータだと自然検索の傾向を掴めない。
・自然検索にしても、not providedになる人とならない人では、閲覧環境が違うということですから、ここでもバイアスがかなりかかってしまう。
・ビッグフレーズならいいけど、ロングテールの検索フレーズ・キーワードの傾向を掴めなくなる。
・yahooに頼る方法もあるが、yahooとgoogleは傾向が違う。
という問題が発生します。
企業がアクセス解析を元に、ユーザに対して最適な広告やウェブサイトを提供しようという動きは
本来は消費者にとってもウェルカムの状況だと思うのですが、
「情報保護」に対して過敏に反応しているのかなと思います。
リスティング広告の運用結果については、取得出来るので、情報収集のための広告というのも増えるかもしれませんね。
では、検索フレーズがわからないなりにどうすればいいか?
・ランディングページの分析をする。
→どのページにどれぐらいの人が来ているかで、ユーザの関心を図ることは出来る。
・組織名・アクセス時間帯等の分析
→他の情報からユーザの心理を推測する。
・yahooに頼る。
→yahooとgoogleではユーザの行動が異なるが、その違いを理解した上で、yahooの結果を解釈する。
というような方法があるのかなと思います。
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