高校生プレゼンテーションコンテスト - ビジネス英語 - 専門家プロファイル

野村 直美
ENGLISH SCHOOL cocoro 代表
英語講師

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対象:英語

山中 昇
山中 昇
(英語講師)
白尾 由喜子
(英語発音スペシャリスト/英語プレゼン講師)

閲覧数順 2024年05月01日更新

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高校生プレゼンテーションコンテスト

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先日、すごくすごく嬉しい大変満足できる報告を受けて、私は,本当に幸せを実感しました。

プレゼンの自分の経験と私のスクールの高1のユースケのプレゼンコンテストの評価について長々と書きます。お嫌でなければ、お付き合いください。

プレゼンテーションコンテストに出展した高1のユースケ、220名の参加者から入賞はできませんでしたが、本当にあと一歩という成績でした。しかも、参加者の殆どは、高2か高3でした。

何が嬉しかったかというと、高評価を受けた箇所が私自身が最も力を入れて指導した所だった事がひとつです。

今まで誰かとプレゼンについて話したことがなかったのですが、日本人のプレゼンは、ちょっと欧米のものとは趣旨が異なっているように思っていました。

日本で私が見たプレゼンで一番違和感を感じたのは、スピーカーの言いたいことがスライドに書いてあることが多いことでした。アメリカ人のプレゼンでは、言いたいことは、スピーカーが話す事で伝えます。それから、もう一つは、聞き手と話し手のコネクション、つまり、繋がりです。プレゼンでスピーカーは、動いたり笑いすぎたりは絶対にしませんが、聞き手との繋がりを大切にします。日本人のプレゼンでは、詳しい説明が書いてあるスライドと、話し手が何かひとりで語っている雰囲気を感じることが多かったです。

私は、仕事で一緒になったアメリカ人や日本人だけど日本にはおらず、フランス、アメリカ、イタリア、ドイツなどで活躍する経営コンサルタントのプレゼンを見たり、また、彼らに提案するため、自分自身もプレゼンをしました。日本では、小さい時からプレゼンの教育を受けることはありませんから、私は、アメリカ人が子供の時から叩き込まれているプレゼンの教育を、彼らにいちいち尋ねて、教育してもらったように思います。それから、大学院での発表で教授のつっこみに耐えうる回答のできるプレゼンをした事が、非常に大きな試練であり、貴重な体験と教育をしてもらった機会であったと思います。

このプレゼンコンテストは、ネイティブの大学の講師による評価で、
今回のプレゼンで、ユースケが高評価を受けた点は、プレゼンの構成、具体性、裏付け、一貫性、スライドの構成、与えられた課題との関連性と発想、独創性など、プレゼンの中身やプレゼンとは?を理解しているかという点でした。
このプレゼンの構成は、私自身、物事を考える時の軸がありますが、それをそのまま指導しました。①結論(仮定)②動機付け③方法論④結果、そして、再度、⑤結論。
いつもどんな時も何でも、一貫して、この5段階で考える事が私の習慣になっています。ユースケのプレゼンもこのやり方をみっちり指導しましたが、それが高評価を得て、私の方が嬉しくて光栄でした。なかなか、点数で自分のプレゼンを評価される機会がないので、それがはっきりと数字で表され、これからも、この考え方で行こうと思いました。

では、ユースケに足りなかったもの。これも、納得の評価でした。
英語の表現です。とてもではありませんが、洗練された英語表現を使っているとは言えません。彼が最初に私に提出した原稿を見て、日本の高1にしては上出来かもしれないが、これでは、プレゼンとしては語彙が幼稚であると思いました。私自身も英語で洗練という点で最も難しいのは形容詞です。(まあ、もっとも、洗練された英語っていうだけで、全部、難しいと思っていまいますが。)英語は日本語よりも知的ランクをものすごく感じられる言語だと思います。ヨーロッパの知識人の使う形容詞は、私が知らないものがバンバン出てきて、真っ青になったことがあります。また、外国人(英語から見て)である私自身、ぴたっと合う洗練された形容詞なんて使えません。けれど、形容詞は大変重要な情報ですから、英語でそれなりの仕事をしたいなら、せめて、聞いて理解できるくらいは知っておいた方が良のだと思うのですが、勉強しても勉強しても追い付かないというのが正直なところで、けれど、諦めずに勉強しています。

来年ももし、ユースケが挑戦してくれるなら、これから、しっかり、もっと大人の英語を指導して行こうと考えています。

最後になりましたが、一番嬉しかったのは、評価を見て冷静に分析した上で、ユースケ自身が大変満足した、やって良かった、頑張った甲斐があった、ものすごく、英語の思考を理解できるようになった、と満足していたところです。

最後まで読んで下さってありがとうございました。

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