林仲宣「所得税法・消費税法の論点」まとめ

2013-03-27 20:20

約１０日間で、上記書籍を読み終えました。

副題に「判例・採決令からみた法解釈の実際」とあるとおり、判例に依拠しています。

ただし、おおむね判例の判決文の抜粋のような印象を受けます。

2003年（平成17年）刊行のため、最新の判例が掲載されていないものの、所得税法と消費税法の判例理論をコンパクトにまとめており、判例理論の概要を知るためには便利です。

上記書籍のうち、消費税法の部分について、同書は、平成１７年刊行であり、収録されている裁判例は、平成１３年ころまでのもので、やや古いです。消費税法は比較的新しい税法のため、裁判例の蓄積がそれほど多くありません。

そのため、情報の正確性について、若干問題があります。

今後、同様なスタイルの最新の書籍の出版が望まれます。

所得税法について、取り上げられているテーマは、「生計を一にする概念」「所得区分と課税時期」「事業概念」「必要経費」「家事関連費」「青色事業専従者」「給与所得の概念」などです。

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