第4章 裁判官はなぜ怒ったのか(7) - 刑事事件・犯罪全般 - 専門家プロファイル

羽柴 駿
番町法律事務所 
東京都
弁護士

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対象:刑事事件・犯罪

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閲覧数順 2016年12月09日更新

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第4章 裁判官はなぜ怒ったのか(7)

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連載「刑事法廷」
(注)ずいぶん飛んでしまいましたが、2月28日執筆のコラムの続きです。

(第7回)

 たしかに、一般的に言えば、ダンプカーのような大型車は直前に死角があるので、停止状態から発進するときは運転手はその死角に人や障害物がいない事を確かめる必要があります。もし、そのような確認をしないまま発進し、そこに子供がいたために轢いてしまったならば、運転手に過失があることは争いようがないでしょう。しかし後に明らかになるように、この事故はそのような発進の際の事故ではなかったのです。
ところで、開示された記録には事故現場にいた肝心の母親の供述調書がありませんでした。K子ちゃんの行動を知るためには母親の供述も当然に必要となるはずであり、警察が母親の事情聴取をしなかったことは意外でした。恐らく、子供を目の前で轢かれた精神的な混乱が収まっていなかった為に、事情を聞くことが出来なかったのではないかと私は推測しました。

                                  (次回へ続く)