特殊案件~敷地の安全確保と道路の整備
<相談内容>
都内でも有数の高級住宅街と称される場所での案件です。
自宅敷地の南側と北側が道路に接していたものの、南側道路は西側から東側に掛けて坂道になっていて、敷地の南面は崖状になり地肌がむき出しになっていました。崖の上には太く大きい樹木が十数本あって、その根が崖崩れを防いでいるという状態でした。台風や強風のときの崖崩れや倒木事故の不安も大きいため、根本的な解決を図りたいというご相談でした。
<対応>
幸いにも自宅と貸家が並ぶ敷地はかなり大きく、坂道になった南側道路は道幅が狭かったため、行政当局には南側敷地の一部を道路に沿って買収してもらう働きかけをし、同時に崖の部分の安全策として擁壁工事を施す準備をしました。
<結果>
行政当局と協議を重ねた結果、道路拡幅と安全を目的とする収用事業として認可を得ることができました。同時に擁壁工事の専門業者ともその手法と予算調整の打合せを進めてゆきました。約二年の期間を要しましたが、結果として南側道路面は擁壁が築造されて道路も拡幅され、依頼人の要望を達成できたことに加え一般の利用者にとっても利便性を高める結果を得ることができました。
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