- 松下 雅憲
- 株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
- 東京都
- 店長育成・販売促進ナビゲーター
対象:人材育成
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「叱れません・・・。叱るのが怖いんです・・・。」
「相手軸な叱り方」のシリーズに入ってから、何度かこの「叱れない」というテーマで
ブログを書いています。
本来、叱る目的を達成しようとしたら、相手があなたの「お叱り」をちゃんと理解し、
納得し、反省して、次に同じ事をしないように成長しないと行けません。
しかし、そうは言っても、いろんな抵抗や障害があって、叱れない・・・注意も出来ない、
指摘さえも出来ない・・・そんな気持ちの店長って案外多いようです。
目的どころか、そのスタートさえ切れない、そう言う問題を抱えている店長がいます。
昔、あるファーストフード店で、店長がアルバイトの身だしなみを注意出来ず、
その為に、徐々に接客レベルそのものが低下していく事態となってしまったことがあります。
ほんの些細なことさえも言えなくなると、もう大切なことはハードルが高すぎてもっと言えなくなります。
これが、店舗崩壊の始まりとなるのです。
では、何故叱れないのでしょうか?
店長達に聞いてみると、どうも「叱ることによるマイナス効果」に意識が行っているようです。
「叱ると・・・バイトを辞めてしまう。」
「すねて言うことを聞かなくなる。」
「機嫌が悪くなってお客様に迷惑がかかる。」
「店長はどうなんですか!と逆ギレされる・・・」
一度は、叱ってみたものの、どうも上手く行かない・・・なのでちゅうちょしている。
そんな感じの店長が多いようです。
一方、アルバイトスタッフ達に聞いてみると、
「言う事がコロコロ変わる!よく分かんない!」
「神経を逆なでされるような言い方をされて腹が立つ」
「何で叱っているのかわからない」
「まじめにやっているつもりなのに、まじめにやれと言われたら、ムッとしてしまう~」
などの声を聞くことが出来ました。
どうも、店長側の言い方にもかなり問題があるようです。
以前、何かあったときに、とっさに口に出してしまった言葉
・・・それが引っかかっていることも多いようです。
「叱る」のも、コミュニケーションのひとつです
コミュニケーションは、「どう伝えるか、ではなく、どう伝わるか」です。
それには、「相手軸に立つ」と言うことが、大原則です。
相手が嫌な気分になるような叱り方では、本来伝えたいことは伝わりません。
叱られているのにも関わらず「あ、なんか店長の機嫌悪そう~~」という感じになってしまいます。
では、どういう叱り方だと、「やる気」が出るのかを聞いてみると、
「言う事がコロコロ変わらないなら納得出来る~だから一貫して欲しい」
「神経を逆なでされる~皮肉っぽい言い方はいや、ちゃんと言って欲しい」
「何で叱っているのかわからない~だから、どこが悪くてどうしたら良いのかを教えて欲しい」
「まじめにやっているつもりなのに、まじめにやれと言われたら、ムッとしてしまう
~最初に私の話を聞いて欲しい」
きっと、自分がこう言われたら嫌なのにも関わらず、その嫌な言い方をしているんですね。
これは、「叱る」でなくても、普段のコミュニケーションでも同じ事です。
「叱るに叱れない」店長って、普段のコミュニケーションでも、
何かスタッフとのギャップや溝があるのかも知れませんね。
つづく・・・・
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