片付かなくて困る「場所」と「モノ」 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

村上 治彦
一級建築士事務所 村上建築設計室 代表
東京都
建築家

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対象:住宅設計・構造

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片付かなくて困る「場所」と「モノ」

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子どもと住環境
建築の雑誌でのアンケート結果です。
(日経ホームビルダー2008.4より)

建て主さん300人のホンネとして、
片付かなくて困る「場所」と「モノ」を聞くと、その結果は・・・

片付かなくて困っている「場所」
1.リビング 25人
2.クロゼット 10人
3.パソコン周り 6人
3.台所・ダイニング 6人

片付かなくて困っている「モノ」
1.子どものおもちゃ 14人
2.書籍や雑誌 13人
3.衣類 6人


「場所」で1位のリビングと、「モノ」で1位のおもちゃ。
小さなお子さんがいるご家庭では、悩みの種ですよね。
乳幼児期は、別に子ども部屋があったとしても、
目が届くリビングで遊ばせたいし、
子どももみんなの場所で遊びたい。
すると、どうしても「片付かなくて・・・」となります。
もちろん、我が家も然り。
(ウチは子ども部屋がないのですが)

小さな女の子2人がおられるこの住宅では、
リビングの横に小さなKIDSコーナーを設けました。
いわゆる「蔵収納」ですが、子ども達のおもちゃはここにしまってあり、
扉を閉めてしまえば、リビングはスッキリとします。
やはり、「リビングにおもちゃが出ていて落ち着かない状況を何とかしたい」
というご主人のご要望です。

法的には、こういった蔵収納は「居室」として
使えませんので、あくまでも「子どものおもちゃの収納場所」です。
(居室とはリビングや子ども部屋など人が常に活動するところです)
でも、多くの大人が押入れに秘密の隠れ家をつくったように、
子ども達はこの小さなスペースがお気に入り。
ここで遊ぶこともあるようです。(ここだけの話・・・です。)

この蔵収納、元祖のメーカー以外でもつくられるようになってきたようです。
しかし、このようなスペースにはしっかりした構造計画・設計が必要(重要!)です。
地域によっては、役所で認めていないところもありますのでご注意くださいね。