対象:ペットの医療・健康
今、3歳のパピヨンの男の子なのですが、一年前位から抱っこしたり背中をなでようとすると『ウゥ〜』と唸りながらグルグルとまわり自分の尻尾を噛み始めるようになり、尻尾が切れて出血してしまいました。
やはり家族みんな働いていてお留守番が多いのでストレスでしょうか?
どうしたら、いいのでしょうか?
みぃちゃんさん ( 埼玉県 / 女性 / 33歳 )
回答:2件
尻尾を噛む
回答が遅くなって申し訳ありません。私はこの分野のエキスパートではないので、他の先生の御回答も是非、参考にして頂きたいと思いますが・・・。恐らく強迫性障害の一つの形だと思います。強迫性障害の原因としてはストレス、環境要因、生体の傷や刺激、他の行動学的障害(分離不安障害)が挙げられています。何かのきっかけで、背線に沿った部分が過敏になり、それが引き金になって、強い強迫性の障害が出ているのでしょう。(同様に猫でも、過敏になった部分を刺激すると癲癇様発作を起こしてしまうこともあります。)治療としては、ストレスを取り除くこと、犬とのかかわりを一定なものにすること、犬の安心できるルーチンを考える、動物を罰さない、必要な活動、運動を供給してやる、薬物療法を取り入れるなどがあります。
なお、この回答を作成するにあたりまして、北里大学、動物行動学研究室、入交眞巳先生の文章を参考にさせて頂きました。
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Re:自分の尻尾を噛んでばかりいます。
尾追い行動を行う原因はいくつか考えられます。神経疾患や皮膚の疾患などで尾追いをすることがありますので、原因となっているあるいはそれに寄与していると思われる疾患を除外する必要があります。
行動学的視点から考えても尾追い行動の原因は関心を求める行動、強いストレスや葛藤など様々です。原因によってアプローチの方法は変わってきます。関心を求める行動の場合では不適切な形式で学習がされていますので尾追い行動時の飼主の反応や報酬となるものを引き上げることで治療することが出来ます。また、強いストレスや葛藤などが原因となる場合は抗不安薬の投与で緩和できる場合があります。これらの他の原因や複数の原因が関与している場合もあります。正しい診断と治療を行うためには行動治療を行っている獣医師のカウンセリングをうけ、原因を特定することをお勧めします。
大切なことはできるだけ早く正しい対応をすることです。学習する時間が長いほど治療は困難になってきます。また、お留守番の時間が長いようですのでエネルギーが発散できるように沢山遊んであげることも重要です。
(現在のポイント:-pt)
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