対象:インプラント・歯科口腔外科
左下9番、3回根幹治療をしている歯です。
2年ほど前に、できものができました。
歯根膿疱と診断されました。
できものが潰れて、膿が出ることもあります。
もう強く噛むことはできない状態です。
今先生にやっていただいてる事は、
3ヶ月毎の定期検診で、歯が疼く時だけ薬を塗ってもらっています。
他の治療法は、様子をみるか、抜歯しかないと言われてます。
レントゲンは2年前の初診時に一度撮ったきりです。
先生を信じて2年経ちましたが
1年ほど前から、左耳下あたりと左首の付け根がズキズキと痛むように
なりました。
先生によると、歯根膿疱と痛みは関係ないとのことです。
内科では、片頭痛と診断され、レルパックスを飲んでいます。
バファリンなど併用し、ほぼ毎日痛み止めを飲んでいます。
頭の右側や全体が痛むことは、月に2.3回で、あとは、左首の付け根や耳下です。
本当にこの痛みは関係ないのでしょうか?
それと、膿が頭や体に回って悪さをしないか心配です。
何かよい方法があれば、ご伝授お願いします。
かりゆしさん ( 愛知県 / 女性 / 49歳 )
回答:1件
安部井 寿彦
歯科医師
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歯根膿疱、耳下と首が痛み
歯根膿疱と診断され、膿が出ている歯を3ヶ月毎の定期検診で経過観察を繰り返しているだけで、毎日痛み止めなどの薬を飲み続けているという状態は良くありません。
どうしても治療法がなくて抜歯しか方法がないというのであれば早めに抜歯してもらった方がよいのではないでしょうか。
いずれにいても体の中に膿疱のような感染源を温存しておくとということは危険で異常なことです。
膿疱と耳の下や首の付け根の痛みは直接の関係はないと思いますが、正常にに噛むことが出来ない歯が口の中にあると、咬む度にその歯を避けて咬むようになるために、咬む度に顎の位置を変位させる可能性があります。そうするといわゆる噛み合わせ症候群といわれる症状を引き起こしてしまう可能性があります。
左首の付け根や耳下、頭の右側や全体が痛むというのは、咬み合わせ症候群の典型的な症状です。これは噛み合わせの異常、とくに顎の位置の異常が原因で起こります。
とりあえず膿疱のある歯を抜歯して様子を見ていただくことから始めてみてください。それで咬み合わせが正常に戻っていけば、筋肉の痛みなどは解消していくでしょう。
評価・お礼
かりゆしさん
2015/09/23 11:25ご回答いただきまして、ありがとうございます。
やはり、膿疱があると体にはよくないですよね。
かかりつけの先生には、抜歯すると一番奥の歯なので入れ歯になり、
入れ歯だと、今より噛めなくなるし、
このまま、お手入れを頑張れば一生抜歯しなくても済むと言われていますが
この2年の間にも何度も疼き、しっかり噛めないので、もう限界かなと
感じていましたので、思いきって抜歯することにします。
安部井先生、本当にありがとうございました!
安部井 寿彦
2015/09/24 16:42かりゆし さん
思い切って抜歯をすることにされたそうですが、良かったですね。
歯根膿疱はご存知のように歯の先に膿の袋ができる病気ですが、その袋のお蔭で歯の中から出てきた細菌が全身に広がらないようしています。しかし体調がうんと衰えたりしたときに暴れだして半分が大きく腫れたりすることがあります。
抜歯をすればそのような心配はいっさいなくなります。
このような歯の場合には歯の中を綺麗に清掃して細菌を除去する治療法(歯内療法または根管治療)が施されるのが普通ですが、一番奥の歯の場合には治療が非常に困難です。そのため成功率もあまり高くはありません。
確かに抜歯をすると入れ歯になり、入れ歯だと今より良く噛めなくなるなるとのことですが、現状でもこの歯ではよく噛めていなかったのではないですか。
そのため抜歯をしても急に噛めなくなったという自覚はあまり強くないのではないかと思います。むしろ病気の歯をかばいながら顎を歪めて食事をされている状態の方が問題です。
そのような状態は私が専門に治療をしている咬み合わせ症候群というやっかいな症状を引き起こす原因になりかねないからです。
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