対象:ペットの医療・健康
新しく犬を迎えたストレスが引き金になったのか慢性的な下痢を繰り返していたコッカー。
そのたび下痢止めを処方されていたのですが
5日前から始まりだした下痢がいよいよ水っぽくなってしまい
朝の食欲もなく、一度真っ黒な下痢もしていたので3日前に病院へ。
血液検査の結果、総蛋白とアルブミンが4.4と2.0。蛋白漏出性胃腸炎の疑い。
その日の治療、点滴と注射。
処方薬
下痢止め、アスゾール、胃の粘膜を守る薬、ヒルズのi/d 缶詰
を、出していただきました。
自分なりに蛋白漏出性胃腸炎というものを勉強しようと思い色々調べているのですが、
アスゾールとは今現在の症状に対応した薬なのでしょうか?
知識がないので専門の先生にお聞きしたいです。よろしくお願いします。
また、薬を飲み始めてから一度便がありました。水とまではいきませんがドロっとして黒っぽかったです。
ヒルズの缶詰をあまり食べないのですが、
この場合、繊維質が高いヒルズの缶詰を少量ずつでも食べさせて下痢を止めることが先決なのか
はたまた総蛋白とアルブミンの値をこれ以上下げたくないので高タンパク低脂肪の食事を与え体力を回復させるほうが先決なのか…
現在、舌の色は以前よりは白っぽくなっています。
元気と食欲はあるようです。
胸水、腹水 なし。
また、ポカリスエットを水で薄めたもので水分補給をしています。
かかりつけの先生に聞くのが一番とは思いますが、
別の先生の意見も参考にさせていただきたいと思い質問させていただきました。よろしくお願いします。
min373さん ( 北海道 / 女性 / 29歳 )
回答:1件
Re:総蛋白とアルブミン低下
蛋白漏出性腸症とは、腸管からなんらかの理由でタンパク質が漏れ出てしまう様々な疾患の総称のことです。代表的なものに、リンパ管拡張症や炎症性腸疾患などがあります。
いずれの疾患であっても、血中タンパク質の低下を防ぐためには腸からのタンパク質の吸収効率が高い食事を摂取することが有効です。
したがって、i/dをあまり食べようとせず、症状の改善もあまり見られないのであれば、消化器サポート低脂肪などの高タンパク質低脂肪の食事を与えると良いでしょう。鶏のササミを茹でたものも良いかと思います。
ご相談頂いたアスゾールは細菌繁殖を抑制する抗生物質の一種で、蛋白漏出性腸症のうち炎症性腸疾患に有効であることがわかっています。炎症性腸疾患の原因の一つである、腸内細菌に対する過剰な免疫反応を抑える目的で本剤が用いられます。
最後になりますが、疾患によって最適な治療も異なりますので、本来であれば内視鏡検査や病理検査などを行って、原因疾患を正確に診断する必要があります。例えば炎症性腸疾患は、ステロイド剤や免疫抑制剤などの服用によってより積極的に免疫反応による炎症を抑えなければ症状が改善しない場合もあります。
また、便が黒い、舌の色が白っぽいとのことなので、腸管内で出血がある可能性も否定はできません。出血が多ければ、血液と共にタンパク質も失われます。
血液検査の結果や症状の改善がない、あるいは悪化があるようであれば、今後の治療方針について、追加検査も視野に入れて獣医師と相談されることをお勧めいたします。
評価・お礼
min373さん
2014/12/24 20:23回答ありがとうございます。
あれからまた病院へ行きTP4.4ALB1.9まで下がり22日(月)に開腹による生検を行う予定でしたが血液検査の結果TP4.8ALB2.0とステロイド無しで数値が少し回復していたので今急いで開腹をせず、このまま抗生物質(アスゾール)で様子を見てみることになりました。まだまだ基準値には至らないので余談は許されない状況ですが、先生がおっしゃる通り炎症性腸疾患だとしたら今出していただいているアスゾールで少しは回復しているようなので下痢をしないよう気をつけ、少し様子を見てみようと思います。ありがとうございました。
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