埋没犬歯、抜歯か牽引か

（回答）

真ん中から3番目の上の歯は糸切り歯（犬歯）と思われますが、糸切り歯は歯列の角にあって、歯根が長く重要な歯です。したがって、可能性があれば、歯を誘導する事は試みるべきでしょう。 位置や形態に大きな問題が無ければ、牽引を試みた上で、牽引が困難と判断された時に抜歯しても良いのではないでしょうか。
抜歯される前に、矯正歯科専門医、歯科大学病院などを受診して、セカンドピニオンを聞くべきだと思います。

院長の専門分野
http://www.aoyama.or.jp/lingul.htm

埋伏犬歯の牽引は、可能であれば牽引するべきかと思いますが、歯茎がさがってしまって、
歯が長くみえるようになることは、牽引した歯では、よく起こります。また、深さや角度にもよりますが、犬歯が生えるまでに1年以上かかり、治療の長期化が予想されます。おそらく治療期間は、3～4年はかかると思われます。

よく相談されると良いでしょう


回答者

gem矯正歯科 http://gem70.jp/

はじめまして長崎の堀内と申します。
さて、お問い合わせの件ですが、上の犬歯が両方とも埋まっているということですね。
そして牽引するよりおそらくその後ろの歯をそこに持ってくるということかと思いますが違っていたらすみません。その分隙間ができると思いますのでその隙間を矯正で閉じるということでしょうね。
糸切歯を牽引するための条件としてまず、
１．その歯が使える歯なのかということは大きな条件となりますよね。これはＣＴで確認できると思います。３次元グラフィックスでみると形に問題がないかわかると思います。
２．次の条件として牽引する距離ですね。距離が遠い場合、牽引によって根っこが吸収してしまったりということが起こることはあります。また、根っこの先端の形態が吸収しやすい形態というのもあります。ここについてはＣＴでも確認が難しい時がありますね。
３．そしてその位置ですが、根っこの先端が動かすときに硬い骨に当たるような位置関係にあるとやはり吸収しやすいです。
まあ、こういった条件は、聞かれてもわかりにくいところではあると思いますが、
矯正の先生としては、「牽引はするけれども思ったとおりにならないことがありますよ」と「いうこととワイヤーで牽引するときに針金が唇に当たったり、取れたりしますよ」それでも大丈夫ですか？ということのような気がします。

実際、牽引のときは、その状況におおじてワイヤーを曲げたり、縮めたり、伸ばしたりとしますのでその際にどうしても患者さまが不快になることがあり、これを場合によってはしばらく辛抱してもらうこともあります。
そうなるとこういった状況でも大丈夫な環境にあられるかということだと思います。
お子様が中学３年生というご年齢ですと受験がありますかね？その受験勉強で大事な時期に矯正装置でイライラなんてことにならないようにという配慮もされているかもしれませんね。