収入の不安定な夫からの離婚宣言　現在別居中

さみさみ様、初めまして。

北海道、旭川市で行政書士をしている小林と申します。

旦那様の不倫が本気になってしまって離婚を迫られているのですね。

旦那様の浮気についてですが、証明できる証拠などはメール以外にもなにか確保できていますか？

不貞を行った配偶者の事を有責配偶者と言います。

そして、裁判では有責配偶者からの離婚はなかなか認められないことになっています。

具体的には、下記の３点を有責配偶者からの離婚請求を認める要件ないしは考慮要因としています。
１、別居期間が両当事者の年齢及び同居期間との対比において相当の長期期間に及ぶこと。
２、未成熟の子供が存在しないこと。
３、相手方配偶者（相談者様）が離婚により精神的・社会的・経済的にきわめて苛酷な状態におかれるなど、離婚請求を認めることがいちじるしく社会正義に反するといえるような特段の事情の認められないこと。

あなたが話し合いや調停での離婚に応じなければ、夫側から裁判を起こしてきてもそう簡単に離婚が認められることはありません。

話し合いあるいは調停で、「離婚」という相手の希望を叶えてあげる場合には、相当額の償いを請求しても構いません。

「利害関係のない第三者」を入れて話したいと旦那さんが望んでいるなら、家庭裁判所の調停を利用するのが一番だと思います。

どちらかの親族・友人はどうしても持ちかけられた方に有利にしたいと思うでしょうし、士業に立ち合いを依頼しても同じように依頼されたほうに有利にすすめる恐れがあります。

裁判所で調停委員会を交えて話し合うのが一番後腐れがないと思います。

調停の場合、別居中の生活費を取り決める調停の費用も離婚調停の申し立て費用も、１２００円の印紙代と切手８００円ほどです。

調停成立時に多少費用が掛かる場合がありますが２０００円ほどです。

仮に養育費を月額５万円で７年間ほど支払う約束をすると、公正証書の作成費用は１万５０００円ほどになります。

平日に裁判所に出向かなければいけませんが、双方の都合がつきやすいなら料亭が一番安上がりだと思います。

転居先が不明ということですが、住民票は移していないのですか？

住民票が移されているなら住民票を取り寄せることで転居先の住所の確認は可能です。

補足に続きます。

離婚時の財産分割のお悩みに行政書士の新谷がお答えします。

養育費・生活費に関してはきちんと調停調書なり、公正証書なり「支われない時には強制執行ができる」と言う状態にしてから離婚するのがベターだと思います（強制執行が可能な状態でもなかなか期日通り払われる事は難しいです）


不倫による離婚ですので相応の慰謝料も請求する事もできますが、そこは今後の協議に向けてさみさみさんのお気持ちを契約（＝離婚後の金銭負担）に盛り込めば良いと思います。

２００万円の満期積立保険ですが、現在の解約返戻金にもよります。自己の名義で築いた財産ですので離婚時の財産分与の対象にはならないと思いますが、保険の予定利率も低いので、満期まで待つか、解約するかは状況次第だと思います。（低解約返戻金タイプなら満期までキープが理想）

夫婦合意書等についてもアドバイスします。
他の回答者様の意見も参考にして、またご不安な事があればいつでもご相談下さい。

行政書士しんたに法務事務所
shintani@legal-kyoto.com