対象:刑事事件・犯罪
回答数: 1件
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石川 雅巳
弁護士
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会社敷地への無断侵入が問題になる
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遺失物横領は他人の占有を離れた他人の物を取得することで成立します。
ゴミとして捨てられた物は所有権を放棄されたものなのでこれを拾っても遺失物横領にはなりません。
公共のゴミ置き場に放置されていたのであれば、仮に、所有者が所有権を放置していなかったとしても、拾う側にとっては所有権が放棄されたゴミに見えますから、これを拾っても、他人の物であることの認識がなかったことになり、遺失物横領には問えないこととなります。
他方で、会社の敷地内にゴミ置き場があり、その敷地に無断で侵入してゴミを持ち去った場合は、建造物侵入罪が問題となりますし、また、そこに置いた物について、会社がまだ所有権を放棄していないと見る事情の一つとなります。この場合は占有が会社から離れていませんから、窃盗罪が成立することもあるということです。
現場の状況がよく分かりませんが、駅のホームという公共性の高い場所で、誰でも立ち入れる場所に、明らかにゴミと見えるような形で置かれていたのであれば、自分はゴミだと思って拾っていたのだと主張しても良いのではないかと思われます。
評価・お礼
sizushisu さん
貴重なご意見ありがとうございました。
次回の話し合いの時の材料にしたいと思います。
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この回答の相談
8年ほど前から会社のゴミ捨て場に廃棄されていた書籍やガラクタを度々持ち帰り、ネットオークションに出品してお小遣いを稼いでいました。
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sizushisuさん (静岡県/31歳/男性)
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