対象:矯正・審美歯科
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晝間 康明
歯科医師
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先天欠如歯を伴う矯正治療
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こんにちは,東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.
上の前から2番目の歯を側切歯(そくせっし)と呼び,先天的に欠損している事(先天欠如)や歯の成長が未発達である事が比較的多い退化傾向にある歯です.
したがいまして,当院でも上顎側切歯の先天欠如を伴う患者さんの矯正治療の経験がありますが,治療方針としては下記のように大きく2つに分かれます.
方針1
欠損していた歯のすき間を周りの歯の移動により再度つくり,出来たすき間に人工の歯(入れ歯,ブリッジ,インプラントなど)で対応する.
方針2
上顎の欠損部位や本数に合わせて下の歯の本数も減らして上下の歯の数を合わせて治療を行なう
すでにすき間が全くなく,成長期を超えている事,開咬の傾向がある事から,下顎も抜歯して治療をする方針2の適応ではないかと考えます.
しかし,側切歯の先天欠如を長期に放置しておいたために上顎の大臼歯が徐々に前方に移動してしまっている場合(大臼歯関係がアングルII級になっている場合)は上顎の大臼歯を後に戻すためにインプラントアンカーや上顎第2大臼歯の抜歯が必要な難易度の高い治療では無いかと予想します.しかし,お口の中を拝見したり精密な検査をしてみないと何とも言えなません.
まずは,信頼できそうな歯科医院で検査と診断をしてもらうと良いでしょう.
診断結果に不安があれば(本当に抜歯が必要か,インプラントアンカーが必要かなど),その検査で使った資料を借りて他院で意見を聞くセカンドオピニオンを受けた方が良いかもしれません.
以上,参考になれば幸いです.
評価・お礼
arata さん
早々のご回答ありがとうございました。先天欠如の矯正をされた方が周りにいなかった為、とても不安に感じておりましたが、とても分かりやすい説明をして頂き不安も解消されました。
近場で済ませようと思っておりましたが、先生の仰るように信頼できる歯科医院を今後探そうと思っております。とても参考になりました。本当にありがとうございました。
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この回答の相談
先日、矯正歯科に相談しに行ったのですが、私の場合は上の前から2番目の歯が左右足りないそうです。
しかも、舌の位置がおかしいので開咬気味だといわれました。
現在30歳を… [続きを読む]
arataさん (佐賀県/32歳/女性)
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