矯正後、奥歯が?級になっても大丈夫ですか？

奥歯が2級(II級)にする事は、噛み合わせを犠牲にする事ではありません。矯正治療によって理想的な咬み合わせを確立する場合、顎や歯のズレを治すために奥歯の咬み合わせを2級(II級)にして完了する事は、出っ歯の症例ではよく見られます。なぜなら、出っ歯の症例の奥歯は2級(II級)であることが多く、上顎の歯のみの抜歯も多いいからです。

要するに、咬み合わせの一番の問題は咬む機能ですが、奥歯が2級(II級)であっても理想的機能咬合を作ることが出来るという事です。抜歯は4番か5番とのことですが、この方針の違いは、歯を動かす時のスペースの算定等が術者によって異なるために生じており、文面だけではどちらが正しいとも言えません。ただし、歯列の対称性、前歯の正中線の設定、顔面に対する前歯の正中線などの要因を考慮した時、偏側の抜歯だけで十分なのかどうかを矯正歯科専門医に良く聞いて、納得した上で矯正治療を開始すべきだと思います。

(噛み合わせ・歯列矯正サイト)

(症例写真) 出っ歯の矯正効果 顎の梅干しの様な膨らみ
http://profile.allabout.co.jp/ask/column_detail.php/57626

アングル2級(II級)症例
1)1類症例
症例3 :上顎前突症例 http://www.koyata.com/chapter17_03.htm
症例4 :前歯前突,叢生 http://www.koyata.com/chapter17_04.htm
2)2類症例
症例5 :上顎前歯前突症例 http://www.koyata.com/chapter17_05.htm

矯正歯科・歯列矯正の青山審美会歯科矯正(東京都・渋谷)
http://www.aoyama.or.jp/
舌側矯正の専門サイト http://www.koyata.com/

噛み合わせと歯並びを治療し改善するには歯列矯正がいいでしょう。
奥歯のかみ合わせについては、犬歯関係が1級であれば、大臼歯は2級でも問題はないでしょう。
また、第一小臼歯か第二小臼歯を抜歯するかについてはさまざまな要因により変わってきますので、お口の中を拝見してみないと詳しくは判断しにくいこともあります。
歯の状態、移動する方向と顎の大きさなどが関係してきます。
また、裏側の矯正と表の矯正の違いによっても抜歯する歯が変わってくることもあります。
詳しくは相談の中でよく聞かれるといいと思います。

歯列矯正の種類と方法などについては下記のサイトを参考にされてください。

http://www.teethart-ortho.com
http://www.teethart.com
ティースアート矯正歯科

はじめまして長崎の堀内と申します。さて、お問い合わせの件ですが、矯正のための抜歯によって噛み合わせが悪くなるかもしれないということですね。また抜歯をする場合、4番か5番の1本を抜歯されるということですね。

もともと下の前歯が1本たりないということのようですが、このあたりを踏まえますとおそらく受診された歯科での診断のように抜歯を片側だけということも可能性として考えられますね。ただし、上の歯が出ているということから考えますと1本の抜歯でどのくらいまで改善できるものか少々疑問もあります。なるみしきのさまが思っておられるより上の前歯が出ている感じが少ないのかあるいは妥協的な案なのかもしれませんね。

4番を抜歯するか5番を抜歯するかですが、4番を抜歯する場合は、おそらく上の前歯の後退の量を優先しているものと思われます。5番を抜歯するということはおそらく噛み合わせを優先して考えておられるのでしょう。

また、矯正をするにあたって奥歯の噛み合わせが悪くなるようなら矯正治療の意味が半減するかもしれません。矯正治療の目的は一般的には見た目をよくするということのようですが、われわれ矯正医は顎関節症や噛み合わせのバランスが悪く体調を崩されてしまった患者さまを歯並びを治すことでもとの健康な状態にするのが仕事です。その過程において見た目もよくなるということをご理解ください。
たしかに下の前歯が1本ないということで左右のバランスをよくすることが難しいということはあるかもしれませんが、しっかりした診断と計画によって他の手法を用いることも可能かと思われます。

できれば、担当医の先生ともう一度よくご相談されてみてください。なるみしきのさまが疑問に思っておられることを率直に質問されてみられていいのではないでしょうか。

こんにちは,東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.

生まれつき歯の本数は左右及び上下顎で同じ数であることで,左右の噛み合せがバランス良く噛めるようになっています.
したがって矯正治療を行なった後の歯並びでも,歯の本数を左右及び上顎で同じ数にする事が基本となり片側だけ抜歯すると言うケースは極めて稀です.
質問者さんのケースでは,下顎前歯が先天的に欠如しているようですので特殊なケースではありますが,下顎に合わせて上顎も片側だけ抜歯すると上顎前歯の正中が抜歯した側によってしまいバランスが悪くなります.したがいまして,そもそもこの抜歯部位で問題が無いか疑問を感じますので矯正歯科専門医院で相談された方が良いかと考えます.また,矯正歯科専門医院でも上記のような診断であったのなら,予測模型と言う矯正治療後の完成予想を作成し見せて頂き,どのくらいのズレが起きるのかをきちんと確認し納得してから治療にはいられる事をお勧めします.

また,臼歯関係がII級になったとしても矯正治療後に一歯対二歯の咬合がつくれ,上下顎歯列の咬合平面(噛む面)に段差がなく上下が緊密に接触していれば噛みにくいと言う事はありませんので御心配に及びません.この点は矯正歯科医の技術により差が出ますが経験を積んだ専門医院であれば問題は無いでしょう.

下記サイトにI級で仕上げた症例とII級で仕上げた症例を呈示していますので参考になさって下さい.
アングルI級で仕上げた下顎前突(下突咬合)症例
http://www.hiruma.or.jp/html/shita.htm
アングルII級で仕上げた上顎前突(上突咬合)症例
http://www.hiruma.or.jp/html/ue.htm

以上,参考になれば幸いです.

一般的に矯正で出っ歯を治す場合、4番を抜いた方が5番を抜くよりもたくさん前歯を引っ込めることが可能です。
どちらの、仕上がりが自分の好みかはコンピューターでシュミレーションしてもらうのが一番わかりやすくて良いと思います。

いずれのしても。奥歯の位置も前歯を引っ張る際の反作用で多少は前へズレますので、その辺のバランスも考慮する必要があります。

矯正は見た目を良くするだけでは無く、かみ合わせを良くすることも重要ですから前歯を引っ込めたらかみ合わせが悪くなった・・
では困りますので、その辺も合わせて治療できる矯正医を慎重に選ばれた方が良いと思われます。