対象:住宅設計・構造
尺モジュール
こんにちは やすらぎ介護福祉設計 斉藤と申します。
''日本の木造住宅の寸法基準は「尺」というスケール''です。
(最近はメーターモジュールなどセンチ基準のものもあります)
トイレは親柱間の910ミリ(柱心々)の間に入り口が設けられるケースが多く、有効開口(実際の開口の広さ)は各部材を引いていくと
柱の厚み(120角の柱 二本分) 120ミリ
壁付け照明スイッチの幅(余裕分を含め) 90ミリ
ドアの縦枠(両脇分) 50ミリ
910-120-90-50=''650ミリ''が最大のドア幅となります。(あくまで一例の寸法です)
バリアフリー基準の開口は最低でも車いす自走式の場合800ミリ以上(介助用車いすの場合は750ミリ以上)は欲しいところです。
照明スイッチをセンサータイプなどに変更し、柱ぎりぎりまで収まるドアに変更した場合でも、トイレの移乗動作は前方アプローチに限られてしまいますので、長手方向の壁を改修せざるを得なくなるケースが多々あります。
これからのデザイン住宅もユニバーサルな視点で改良されていくといいですよね。
ご参考まで
回答専門家
- 齋藤 進一
- ( 埼玉県 / 建築家 )
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
一般的な住宅の間取り図を見て疑問に思うのですが、
トイレドアの開口幅(600mm程度)は居室に比べて
狭くなっています。
何か理由があるのでしょうか?
車椅子の使用も困難になると思うのですが・・・
よろしくお願いいたします。
ややさん (兵庫県/32歳/男性)
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