対象:住宅設計・構造
通気工法について
taki様
こんばんは。株式会社KURASUの小針です。
外壁材などを施工する際にたて胴縁を使って通気を確保することを言います。
この通気工法は木造在来工法にはよく使われますがこの工法を間違えて施工すると
2、3年でせっかく構造合板で剛性を高めていてもボロボロになってしまう可能性があります。
雨水の侵入はやはりサッシ廻りから入ることが非常に多いです。そして雨水が集まりやすいので
要注意箇所です。
サッシを取り付けるときには窓枠下部に先張り防水シートを張り万が一水が入った時に外に出す
用にします。(構造用合板の上には透湿防水シートを張ります)
サッシ廻りのシーリングは色々な所に違う情報が書いてある場合があるのですが
サッシ上端にシールを全部打たず角から10センチ位離れた所に水抜きの穴をつくりことで
壁体内にたまった水が室内に入るのを防ぎます。
サッシ廻りのシールに関しても3面接着ではなく2面接着にしてください。
細かいところですが、正しい施工をすることで建物の寿命は延びます。
最近の断・高気密型住宅の防水は盲点でもあります。
気密が高いということは逆に水が侵入すると逃げる道がなく、壁体内から抜けることが
出来ず逆に木を腐らせる原因になるのです。
外壁に使用する材料によっても施工方法が違いますので設計者、施工会社とよく相談して
工事を進めてください。
何かあればお気軽にご連絡ください。
株式会社KURASU
小針 美玲
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この回答の相談
サッシや庇が取り付く部分は、竪胴縁が途切れてしまうので、サッシや庇の上端のサイディングとの取り合い部のシ−ルはしないほうがいいのでしょうか?
ご教授願います。
takiさん (大阪府/37歳/男性)
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