対象:ペットの医療・健康
死亡事故
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医学、獣医学の臨床現場で時折、死亡事故が起こります。原因は、様々あります。その一つに医師、獣医師の明らかな誤診、稚拙な手術テクニックによる死亡事故があります。しかしながら死亡事故の大半は、普通の技術を持った医師、獣医師が、一般に必要とされる術前検査をし、一般に必要とされる監視装置、麻酔装置、術後の管理、薬剤の投与をしたのにもかかわらず、術中もしくは術後しばらくして死亡にいたるというケースです。お問い合わせのケースでも、どのようなメカニズムでそのような事になってしまったかは判りませんが、両側の腎が急性の腎不全に陥ってしまったようです。その先生にも何が起こったのかは解らないのでしょう。詳しいデータが示されていませんのでコメントのしようもありませんが、術前のデータでGOサインが出ているのなら、手術を回避する要素は無かったのですから、何か予期しない事がその子に起こってしまったのでしょう。では当院ではどうしたかをお話しますと、術後そのような急性の腎不全に陥ってしまったら、まず内科的な治療をし、それでも無尿状態が続いたら、腹膜透析をするでしょう。1日以内で回復不能と判定するケースは少ないと思います。ただ、それぞれ、一つ一つのケース(その子の状態、飼い主さんの希望)で選択する療法は全然変わってきます。今回の先生がお取りになった処置、処置の中止について、想像からコメントすることはできません。
評価・お礼
ひめたろう さん
早々の回答ありがとうございました。
『腹膜透析』なるものがあるとは知りませんでした。
そこで出来ればして頂けたのかも知れませんが、どこの病院でも出来る処置のかも分かりません。
頂いた「手術を回避する要素が無かった」というお言葉に少し安堵しました。判断まであまりに時間が短かったので、どうしようもありませんでした。丁寧な回答、どうもありがとうございました。
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この回答の相談
10歳になる小型犬雌です(4歳で出産経験あり)。
それまでも血尿を年単位で何度か繰り返し膀胱炎と診断されていました。
当時の病院ではたいした検査もして貰えなく、私の知識不足もあり… [続きを読む]
ひめたろうさん (大阪府/37歳/女性)
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