対象:住宅設計・構造
工場ですので耐火被覆されていませんよね・・・
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大阪で設計事務所をしています。福味と申します。
鉄は不燃材料ではありますが、耐火性能が高い素材ではありません。ご確認された通り高温に晒されると曲がったり、溶けてしまいます。
一般の鋼材は、加工されたのちに、水で急激に冷やし、強度を高めています。(刀の焼き入れと同じです)ですので、その後に再度加熱されてしまうと、当初の強度を保つ事が出来ません。マンション等の高層建築物であれば、火災時の耐力保持の為に、耐火被覆を行い、鋼材を守っているのですが、工場棟に用いる鉄骨は、規模によりますが、むき出しの場合が多いです。
恐らく質問者様の工場も鉄骨がむき出しになっていたため、曲がってしまったのだと思います。
今後も長く事業を継続する事を考えておられるのでしたら、解体して新築する事をお勧めします。
評価・お礼
かんげん さん
2019/07/01 16:59
ご回答ありがとうございます。
返信遅くなりまして申し訳ありません。現状、金銭的なこともあり、解体できずにいます。
鉄骨の強度が落ちるということでしたが、震度1,2程度でも揺れが来れば折れてしまうような強度なのか、構造計算等でわかるものなのでしょうか?お時間ありましたらご回答をお願いします。
回答専門家
- 福味 健治
- ( 大阪府 / 建築家 )
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
(現在のポイント:-pt)
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