対象:リフォーム・増改築
デザイン性より安全性重視
新築においては完了検査などで手すりの高さなどもチェックされることもありますが、建築確認を要さない範囲のリフォームでは設計・施工者の法令順守意識に任されるようになりますね。
建築基準法施行令には、2階以上のバルコニーや屋上などに設置する手すり高さ基準が謳われています。
(屋上広場等)
第百二十六条 屋上広場又は二階以上の階にあるバルコニーその他これに類するものの周囲には、安全上必要な高さが1.1メートル以上の手すり壁、さく又は金網を設けなければならない。
現状が78センチということで基準に合っていませんが、直ぐに罰せられるという訳ではなく、「事故が起きた場合」に問われることになるのが厄介です。
画像にあるような縦格子タイプの場合は、製品自体が1.1メートルあるものも多いですが、手すり壁に被せるアルミ笠木との組み合わせの場合は手すり壁が低いと全体が1.1メートルに満たなくなりますね。
建築業界の板金屋さんやサッシ屋さんは、基準法の1.1メートルは常識で知っているはずなので、まずはなぜ78センチなのか伺った上で、安全上危ないのではないかと交渉されてみては如何でしょうか?
ご家族に小さいお子さんが居られるのを知っていたら、私なら安全側をみて1.2メートルに設定したいところです。
ご参考になれば幸いです。
回答専門家
- 齋藤 進一
- ( 埼玉県 / 建築家 )
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
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この回答の相談
2012年にリフォームした家に住んでいます。
洗濯物を干しているベランダの手すりがとても低くて、いつも怖い思いをしています。
小さい子供もいるので、なんとかしたいと思っていたところ、
「手すりの… [続きを読む]
cococさん (大阪府/33歳/女性)
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