対象:住宅設備
吉田 武志
建築家
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店舗ウッドデッキの考え方、材料の違い、造り方
栃木県宇都宮市で、新築注文住宅とリフォームを行う工務店、ヨシダクラフトを経営しています。吉田武志と申します。質問を読ませて頂きました。
新築住宅に対する瑕疵担保期間(10年間)の義務化があり、新築した住宅の主要構造部分に関して、完成引き渡し後から10年間になんらかの瑕疵(欠陥)が見つかれば、工務店や不動産業者に対して、無料補修などが義務づけられています。主要構造部分とは、壁、柱、床、はり、屋根又は階段などを言います。
ウッドデッキは主要構造部分でないので、上記の瑕疵保証義務の部分には含まれません。
普通に考えると施主負担です。
店舗のウッドデッキ等は、消耗品として考えているオーナーもいらっしゃるので、ウッドデッキの材料と造り方について書いてみます。
ウッドデッキの材料についてですが、SPF材等の安い木材を雨の直接当たる屋外で使うと、状況にもよりますが、5年も持たないと思います。SPF材とは、ツーバイフォーの材料として、ホームセンターなどで売られている、白っぽい木材です。消耗品として考えるならSPFで良いと思います。
しかし、雨の当たる屋外でウッドデッキを、なるべく長期間持たせたいなら、値段は高いですが、ハードウッドといわれているウリン(アイアンウッド)やイペを使うのが良いと思います。ただし、その木材も通常保証はしません。
ウッドデッキの造り方ですが、地面から近い場所でデッキを造る場合、当然ですが、雨水等による湿気の影響を強く受けます。できれば風通しのよいように土間とデッキになるべく隙間を造り、デッキをなるべく高くするのが良いと思います。出来ない場合は、束を鋼製の物にするなど、なるべく下地を腐らないものにするのが良いと思います。写真はウリンです。
ウッドデッキについてブログ書いています。http://blog.yoshidacraft.net/6179/
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