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RE:高分化型リンパ腫について

2013/10/23 15:39

高分化型リンパ腫は一般的に化学療法(抗がん治療)に対する反応はあまり良くない、根治(体の中からがん細胞が消えてなくなる)は不可能な疾患です。
ですので、ご質問のように完全に治ってしまう(根治)ことがない、進行性の疾患といえます。
上記のような性質から、腫瘍細胞が増え過ぎることにより体に何らかの悪影響が生じた場合(例えばリンパ節が腫れて気道を圧迫してしまい呼吸が苦しい、腫瘍細胞が浸潤して臓器が著しく腫れてしまったり、血液検査に異常をきたしたり、食欲低下や体重減少などの全身症状がある場合など)にのみ治療をすることが一般的になっています。
かかりつけの先生もそういったことから現在は経過観察をされているものと思われます。

高分化型リンパ腫の進行についてですが、全体的に進行の遅いもの(低悪性度)が多いですが、中には非常に進行が早いもの(高悪性度)もあります。
今後の進行の程度はご質問でおっしゃられているように個体差によるところが非常に大きいのですが、低悪性度の多中心型リンパ腫(全身の体の表面にあるリンパ節が腫れるタイプのリンパ腫)ではリンパ腫に関連して亡くなってしまうまでの期間は約4.4年という報告があります。もちろん数ヶ月で亡くなってしまう患者さんも、リンパ腫は寿命に影響せず他の疾患で亡くなるまで10年ほど生きられた患者さんもいますので、あくまで目安のデータになります。高分化型リンパ腫も他の腫瘍と同じく高齢で発症することが多い疾患ですので、4年という生存期間はほぼ平均寿命に近い年齢まで生きられた患者さんも多いということになります。そう考えるとやはり他の腫瘍に比較すると進行は遅いと言えます。美羽子様のわんちゃんは年齢が若いということですので、もっと長生きする可能性もあると思います。

高分化型リンパ腫が進行したサインとしては、体の表面にあるリンパ節の腫れが大きくなる、肝臓や脾臓などの内蔵が腫れて大きくなってくる、血液の白血球の一部であるリンパ球の数が増えてくる、食欲の低下や元気の消失、体重減少などが認められる、などが挙げられます。これらを日常の様子だけで判断することは難しいので、定期的に病院で診察を受けたり血液検査や画像診断をすることで、リンパ腫の進行がないのか、体に悪影響を与え始めていないのかを確認する必要があります。

高分化型リンパ腫は、いわゆる悪性の腫瘍(がん)の一つではありますが、他の悪性腫瘍に比べると非常に進行の緩やかな腫瘍です。
経過観察や治療の期間は病気の性質上長期に渡りますので、かかりつけの先生とも治療方針や病気の疑問点などよくよくご相談されていくことをおすすめします。

腫瘍
リンパ

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この回答の相談

高分化型リンパ腫について

人生・ライフスタイル ペットの医療・健康 2013/10/18 21:52

愛犬の首にしこりのような物が出来ていることに気付き病院にいき血液検査、細胞診、超音波、レントゲンの検査をしたところ、しこりは高分化型リンパ腫と診断されました。

まだ血液検査も異常が出てなく若… [続きを読む]

美羽子さん (神奈川県/39歳/女性)

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