- 伴場 吉之
- 株式会社コルピソス 所長(代表取締役)
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
タイル(土)+アルミルーバー(金属)と赤い玄関戸+緑
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【2次元と3次元のsympathy(共鳴)】
超高層に挟まれたインターシティーの中庭の先に、アジールコート品川はあります。
白と黒のタイルまたはタイル(土)とアルミルーバー(金属)と対照的な素材を用い、その明確で単純な構成は複雑な現代社会の中で、より一層斬新に感じられます。
白いキューブは、ライフスタイルは違えども、品川のこの地で新しい生活を始める人々の新鮮な心を表しており、その内部には期待と不安と変化が渦巻いており、黒い壁はその生活を守る盾を意識しました。
エントランスの赤い扉を開くと白い壁の中に浮かび上がる金属(アルミ)のアートもこのコンセプトに基づきキューブ(3次元)と凹凸のあるテクスチャーの壁(2次元)を持っており、その表面に水面(みなも)に広がる波紋すなわち共鳴を現しており、「sympathy」と命名されました。
よって白いキューブと黒い壁が交差し作り出だされたアジールコート品川は、まさに2次元と3次元の共鳴(sympathy)によって生活が営まれる4次元空間を出現させており、それは modernASYLとして住む人々の癒しの空間となるでしょう。
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