恋愛セラピストのあづまです。
私は、人間関係の問題を考えるときに「自我の発達モデル」を中心に据えて考えています。
浮気を繰り返す、依存症から抜けられない、などのトラブルが多い人は、自我の発達という観点で見ると問題を抱えている場合が多いからです。
人間の自我の発達は、4段階で進むと考えられています。
初期の自我
初期の自我は、いわゆる「イヤイヤ期」「反抗期」の頃に芽生えるものです。 それまでは、自我がないのかというと、ないのです。ただ目の前にあるものに反応しているだけです。
2歳頃になると、自分の意思が出てきます。やりたいことを主張したり、それができないと泣いたり、自己主張が始まるわけです。これが、初期の自我です。
但しこの初期の自我、まだ自分のことしか分かりません。他人の立場を理解できるわけではないのです。だから、目の前のお皿においしそうなお菓子があったら食べるし、隣のこのお皿においしそうなお菓子があったら、それにも手を出してしまいます。
中期の自我
中期の自我というのは、自分の思い通りになんでもできるわけではない、ということを学び始めた段階です。分かりやすく言うと、他人の顔色をうかがうようになる、ということです。
自分のやりたいこと(たとえば隣の子のお菓子が欲しい)と、怒られるのが嫌だ(これも結局自分基準)とが葛藤している段階です。
実は大人でも、この段階のまま生きている人がいます。たとえば、
・おとなしくて文句を言えない人を、うまく利用する。
・ばれなければ浮気をしてもいい、と考える。
・威圧や経済力で「モノを言わせない」体制を作り、自分の思い通りに振る舞う
などの行動は、「相手から怒られたり文句を言われたりしなければ、何をしてもいい」というルールが共通しています。この「怒られなければ何をしてもいい」「見つからなければ何をしてもいい」というルールが、中期の自我に特徴的なルールです。
「自我の発達と、精神的成長2」へ続きます。
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