- 岡本 興一
- ウィジット株式会社 代表取締役
- ITコンサルタント
対象:ITコンサルティング
特に、ソフトウェア開発プロジェクトの場合、建築物の様に目に見えるものを作っているわけではないため、進捗を誰がみてもわかる様にすることが難しいという特徴があります。
家を建てるのであれば、外からみて、どれくらいできているというのが、見た目である程度わかります。
でも、ソフトウェアの場合はよくわからない。
そのため、ソフトウェア開発プロジェクトでは、スケジュール通りに進まないとか、品質が思っていたレベルに到達しないとか、結果的に当初の予定コストでは足りない という事態が頻繁に起こります。
その差が非常に大きなプロジェクトのことを差して、「火事になっているプロジェクト」「火吹きプロジェクト」などと呼ばれたりします。
こうした火のついたプロジェクトを立て直し、当初計画からの差異、想定外の被害を最低限にまで抑えることを「火消し」と呼んだりするのです。
昨日、プロジェクトの火消しの鉄則についてディスカッションしましたので、ここに記載しておきたいと思います。
鉄則1.根本的な原因が何かをつかむ
とにかく、プロジェクトがうまくいっていない、根本的な原因をつかむ必要があります。
抜本的な対策を打たねば、火消しはできません
そして、その問題を明確にし、関係者で共有することです。
さもなくば、うつべき対策も実施できません。
鉄則2.初期段階で思い切った施策を打つ
火を噴いていると認知したら、その初期に思い切った抜本的対応をとらねばなりません。
予算を少しでも抑えたいという気持ちはわかりますが、対処療法を続けている限り、火はいろんなところから、次から次へと吹き出してきます。
大きな予算を確保し、これ以上の損害を出さないというための覚悟が必要です。
そして、上記を決断する権限のある人を、巻き込まねば解決しません。