転職の手帖3:棚卸をベースに転職の是非を判断する 1 - 履歴書・経歴書サポート - 専門家プロファイル

市村 光之
キャリアリーブス 代表
東京都
キャリアカウンセラー

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閲覧数順 2024年04月24日更新

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転職の手帖3:棚卸をベースに転職の是非を判断する 1

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(1) 職務経歴書を書く

これまでの職務の詳細を文書に落とし込む作業は、前述の棚卸と表裏一体で、棚卸の結果、アウトプットとして職務経歴書ができあがるとも言えます。職務経歴書の具体的なまとめかたは、キャリアリーブスのホームページのキャリア形成・転職研究室にあるコラム「読み手の心に刺さる職務経歴書を書く」を参照してください。 

自分を客観的に見つめ、整理し、文章に表現するという作業は、言うは易し、行なうは難しというのが実情です。しかし、あなたは何をしてきて、何が得意なのか、それを得意と言える根拠はなにか、そして、これから何がしたいのか、なぜそれをしたいのか、などを自身の中で明確にしてこそ、転職先を探すにあたって自分にふさわしい企業、ポジションはどんなものかを判断できます。

 (2) 転職先を選ぶクライテリアを明確にする

自分のできること、したいことを職務経歴書という形で定義できたら、次は転職先を選ぶクライテリアを明確にする作業です。転職の条件は、こんな仕事がしたいという大義から、通勤何分以内がよいというような瑣末なものはでいろいろあるでしょう。さまざまな観点で考えられますが、以下の3つに整理してみてはいかがでしょうか。

 クライテリア1:キャリア目標を実現する条件

転職により実現したいこと、つまりキャリア目標は人により千差万別です。自分の専門性をさらに極められる仕事に就きたい方、その逆に経験の幅を拡げられる仕事に就きたい方もいらっしゃるでしょう。営業職でやってきたがマーケティングにシフトしたい方、上がつかえていて昇進できそうにないので、部下と権限をもってより大きなビジネスに取り組めるポジションに就きたいという方、ゆくゆくは起業したいので経営の近くで学べる立場で仕事がしたい方…。棚卸の結果を基に、自分のキャリア目標を実現するためには、どんな業態や事業、どんな成長ステージの企業で、どんな組織形態・規模で、どんな役割・ポジションであれば可能性が高いのか、をまず考えてみてください。これらが、転職先候補を考える第一のクライテリアになります。

 クライテリア2:企業文化との相性

転職先を選ぶ場合、社風や仕事の流儀などその会社の文化が自分のそれとフィットするかどうかも、重要な要素です。たとえば、組織の秩序や年功を重んじる日本的企業体質が合う方もいれば、実力本位でフランク、ドライな外資的文化を好む方もいるでしょう。さらに、一つの仕事にじっくり取り組むほうが力を発揮できる方もいれば、スピード感をもって同時並行的に新しいことに取り組むことが得意な方もいます。たとえしたい仕事に一致しているとしても、じっくり型の方が同時並行で何でもありのベンチャーに行っても、力を発揮できない可能性が高いのではないでしょうか。こんな経営陣の元で働きたい、社会貢献の意識と実践がなされている企業で貢献したい、というような方もいるでしょう。あなたはご自身がどのような仕事環境で、どんな働きかたに向いているのか、つまりどんな会社が性に合うのか、棚卸を踏まえてリストしてみてください。これらが第二のクライテリアです。

 クライテリア3:就労条件や福利厚生

年収額、勤務地、勤務時間、福利厚生など条件面も、もちろん大切ですね。これらが第三のクライテリアになります。外資系企業は日本企業に比べ概して年収レンジが高いですが、外資系出身の方が、何らかの理由で日本企業に移りたいケースでは、年収が下がることも考慮しなければならないでしょう。そうした覚悟を含めて、どこまで下げることができるのか、希望としてはこのくらいあるとよい、お子さんの教育費や住宅ローンなどを考慮して最低限このくらいないと困るなどの事情もあるでしょう。最近はワーク・ライフ・バランスを重視する方が増えてきました。残業を含め勤務時間や、産休・育休などの制度が整っているかどうかは、殊に女性にとって切実な課題ですね。

 以上、3つのクライテリアから、あなたはどのような条件をリストするでしょうか。それらを、絶対に外せないMUST条件と、あればベターなWANT条件に分けてみてください。自分の理想像に100%マッチした異性と出合うことがほとんど難しいように、要望をすべて満たしてくれる会社はまずありません。候補になりそうな会社は、多かれ少なかれ一長一短のところがありますので、その中で何を重視して選ぶのか、その基準をもつことです。そして、転職条件にプライオリティをきちんと付けて、MUST条件ははずさない前提で、WANT条件がどれくらい満たされるかを考慮しフィット感の高い会社を選択することが大切です。

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