恋愛セラピストのあづまです。
「本当に自分のしたいこと、ほしいものが分からない状態とは?1」の続きです。
とくに、痛みから逃げたい動機が二つ以上あって、葛藤を起こしているときには、自分が本当はどうしたいのか分からない状態になりやすいです。
たとえば、結婚の例でさらに説明すれば、結婚しないとしたら、独り身で生きるのが怖い、けれど、結婚するとしたら、男性に支配され自由がなくなる気がしてそれも怖い。
という風に葛藤していたりすると、「私は結婚したいのか、したくないのか分からなくなってしまった」という風に感じるものなのです。
同様に、彼が浮気をしていて、彼女の方が、極力冷静に、
「あなたは、どうしたいの?」
と訊いても、本人の意見は全然出てこない。
ただただ「自分でもどうしたいのか分からない」と言うばかり...
なんてときは、間違いなく彼は、
・痛みから逃げたいという動機と、
・別の痛みから逃げたいという動機の間で、
板挟みになっているわけです。
幼少期の孤独感を癒やす方法も分からず、恋愛に逃げ込んでいて、新しく誰かと交際開始したときの高揚感・ラブラブ感があるときだけ、なんとか少し楽になれる、浮気の恋愛をやめて孤独感という痛みと向き合うのは、いやだ。
でも、このまま浮気を続ければ、一番自分のことを分かってくれている本命の彼女を失うことになる。それも、いやだ。
人それぞれ若干このあたりの感覚は違うでしょうが、大きくは、いま書いたみたいな感じだと思います。
まとめですが、
人は、自分の希望を「○○したい」という言葉で表現するものだけれど、それは必ずしも喜びに向かう動機の表現とは限りません。
むしろ、「○○しないことが怖い(いやだ)」という、痛みから逃げたいという動機の表現のことも多いのです。
そして、自分がどうしたいのか分からなくなってしまうとき、というのは、痛みから逃げたい動機と、別の痛みから逃げたいという動機の間で葛藤が起きているものなのです。
あなたがもし、「本当に自分のしたいこと、ほしいものが分からない」と感じたり、
「彼の本当にしたいこと、ほしいものが分からない」と感じたりしているのなら、
ちょっと立ち止まって、
「どんな痛みから逃げたいと感じているのだろう?」
「どんな葛藤が、そこにあるのだろう?」
と、深く理解しようとしてみると、今まで見えなかった本質が見えてくるかもしれません。
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