英語力の上げ方

こんにちは、コペル英会話のイムランです。

前回はご自分が言いたいことを具体的に書き出していただきました。

英語を勉強する上で、実はこれほど大事なことはありません。

具体的に話したいことがわからないと、具体的に何を勉強すればいいのかわかりません。例えて言うなら、会社で上司が部下に、「おい、田中君、次回のミーティングの資料作っておいてくれ」と言ったとしましょう。そうすると部下が「ミーティングの内容は何ですか？」と聞いてきて、上司が「だから、ミーティングだよ。」と返します。そんな漠然としたことを言われても困りますね？もっと具体的に指示してくれ！と思いませんか？

英語の勉強ではこの上司と同じことをする生徒さんがとても多いです。

生徒さん：「英語が話せるようになりたいです。」
先生：「具体的にどういう状況で、どんな話がしたいですか？」
生徒さん：「日常会話です。」
先生：「例えば、どんな状況でこんなことが言えたらいいな〜ってありますか？」
生徒さん：「ん〜。日常会話が話せればいいです。」

こうなると、どこから始めたらいいか、ほとんどの先生はわかりません。だから当然、漠然とした内容を勉強し始めます。そして途中で生徒さんはこう思うわけです：「この内容役立ってるのかな？」そして大抵、そこでの勉強を止めてしまいます。その後は人によります。違う英会話スクールに行く人もいれば、まったく勉強しない人もいます。本当にもったいないですよね。だって、具体的に何を話したいか、という１ステップを抜かしただけで、こうも英語の勉強がつまらなく感じるんですから。

これでなぜ僕が「具体的に」話したいことを書いていただきたかったかをご理解いただけたでしょうか。

次に進みましょう。

具体的にどうやって英語力を上げるか。

選択肢は３つあります。

１）英会話教室に通う：お金はかかりますが、一番手っ取り早いです。教室に通う場合は日本語が分かる先生がいるところにしましょう。英語オンリーの先生に習う場合は、わからないことがあったら英語で聞けるだけの英語力をマスターしてからじゃないとまったく意味がありません。このメール講座を受講している人は、ほぼどの英会話教室に通っても大丈夫です。なぜなら、学習の本質も学んでいただいているので、その部分がしっかりとご理解いただけていれば、どのスクールに通ってもあなた主導で勉強できます。その教室で具体的に話したいことをどうやって言えばいいか、どんな表現のバリエーションがあるのかをガンガン聞いてください。

２）自分で勉強する：お金はかかりませんが、けっこう大変です。具体的に話したいことがありますよね。一人で勉強していると、こういったことがすぐにはわかるようになりません。色々と英語表現、文法、単語を勉強して、ようやく1/3ぐらいが言えるようになります。一人で勉強するとえらく時間がかかります。でも、英語力は確実に上がります。

３）具体的に話したいことは置いといて、本や教材の表現をどんどん覚える。言いたいことは言えるようになりませんが、英語力は上がります。

「他にもっと画期的な方法はないんですか？？？」と思っている人もいると思います。画期的な方法を知りたいですか？

じゃあ、選択肢を二つ。

画期的な方法を知るか、具体的に言いたいことが言えるようになる方法を知るか。どっちがいいですか？僕がみなさんに教えたいのは、後者です。

正直な話、画期的な方法を探し回るより、言いたいことを言えるようになったほうが早いです。後者のほうが１００分の１ぐらいの時間で達成できますよ。

それでも画期的な方法が知りたい！という方は、たぶん英語が話せるようになりたい気持ちより、どんな教材があるんだろう？という好奇心のほうが強いのかな〜と思います。そういう方は色んな教材を見てみるのがお薦めです！悪い意味ではなくて、本屋に行くと何だかテンションが上がったり、頭がよくなってと思ってしまうみたいに、色々な教材を見ることによってテンションが上がるはずです。

これは悪いことではありません。好奇心の現れ、向上心の現れですからね。そのうち、それが「英語」に向くかもしれません。その時をお待ちください。

では今日はとりあえず、１）、２）、３）の選択肢からどれを選ぶかを決めてください。

また明日、具体的に何を勉強すればいいかを教えます。

それではまた明日！

イムラン