- 神谷 忍
- 神谷デンタルオフィス 藤沢インプラントセンター 理事長・歯科医師
- 神奈川県
- 歯科医師
対象:インプラント・歯科口腔外科
- 河合 毅師
- (歯科医師)
- 河合 毅師
- (歯科医師)
神奈川県藤沢市 藤沢インプラントセンター 神谷デンタルオフィス 院長 神谷 忍です
現在インプラント治療の術式をシンプルにする なるべく患者様の負担を少なくするなどの理由で
CTを最大限活用して、骨のあるところへインプラントを埋入する
場合によっては、傾斜させたり、短いインプラントを使用したり、ジルコニアとチタンの合金で細くても
強度の高いインプラントを使用するなどして、できるだけ大規模な骨の移植など行わないようになりました
しかしどんなに工夫しても、解剖学的に上顎洞(サイナス)が下方に大きくさがっている
インプラントを埋入する骨の高さが足りない場合には、サイナスリフトといわれるオペをします
サイナスリフトには2種類の方法があります
1)ソケットリフトテクニック
骨の高さが約5~7mmあれば、インプラントを埋入する穴から上顎洞粘膜をそっとやさしく
オステオトームという器具を使用して挙上します そして必要であれば骨を補填して
8〜10mmのインプラントを埋入する という術式です 上手に行えばほとんど患者さんの
負担はありませんし 短時間に行えます しかし簡単ではないケースもあります
2)ラテラルウインドウテクニック
骨の高さが約4~5mm以下のケースでは、写真のように骨に側方から窓あけを行い
丁寧にやさしく上顎洞粘膜を剥離、挙上させて、そこへ骨を補填する という術式です
術野が大きくなりますので患者さんには負担がかかります
しかし現在 骨の補填材を100%利用して、自家骨を採取する必要がなくなったので
かなり患者さんの負担は軽減しました
またピエゾサージャリーなる超音波の器械を使用しますと、上顎洞粘膜を極力傷つける
事なく安全にオペをする事が可能になりました
上手にやさしく粘膜を扱いやすいインスツルメントもいろいろ考案されています
上記の2つのテクニックを駆使して上顎洞の影響で骨の高さの不足している場所にも、安全にインプラントを
埋入することが可能となりました
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