- イムラン
- 株式会社コペル・インターナショナル 代表取締役社長
- 英語講師
対象:英会話
小学校で英語が義務化されるので、どんな内容なのかなと思い、まずは学習指導要領をチェックしてみました。
いや~驚きましてね~。
第 二言語習得に関する知識が多少なりともある人は、あの指導要領をまとめた委員会には入っていませんね。第二言語習得法の観点からの間違いがあまりにも多す ぎます。あの通りに文部省のほうで「英語ノート」を用意するようですが、それに従わないといけない学校はけっこう大変だと思います。なぜなら、現場で英語 を教えているALTが一定の反発を見せるから。
なぜALTが反発しそうかと言うと、学習指導要領の求めているものが、現在多くのALTが提供しているもののさらに2階層ぐらい内容の薄いものだからです。
だからALTとしては、「なぜ、そこまで内容を薄めるの?」という感じだと思います。で、学校側は、「いや~文部省がね~」ということになる。
英語学習の時間数が増えるのに、内容を薄める。しかも当然父兄の期待は以前よりもさらに膨らむでしょ。でも、子供が前よりも英語がうまくならないということに気がついて、学校に不快感を示す。学校は焦る。
でも、おそらくほとんどの学校では小学校5,6年生の英語教育は問題なく進むと思います。現状を維持すればね。学習指導要領を真に受けずに自分たちがやっていることを続けていれば、きっと中学に上がる頃までは、英語コンプレックスがなくなるはずです。
でも、一部の学校ではまずいことになるでしょうね。
だって学校によってはぶどうの絵が描いてある紙に「BUDO」って書いて、「英語のプリント」として配っているようですから。そういう学校にはどんなにすばらしい「英語ノート」が降りてlきても、それを実行するための準備がないですよね。
だったら、授業中ずっと英会話のCD、英語のCDを流しておいたほうがいいぐらいかもしれません。
何はともあれ、来年以降、日本の英語教育がどう変わるのか大変興味があります。
興味がある一番の理由は、文部省からのトップダウンの教育改革がうまくいくのか、いかないのかが分かるから。うまくいかなければ、当然民間がボトムアップで改革をする余地が出てくるのです。その見極めが非常に楽しみ。
イムラン
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