知的障害と呼ばれる人(1)
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2008-02-20 19:00
ビニール袋一杯になったゴミを両手に持ち、
それでもゴミを拾い続ける若者が歩いていた。
我が家の近くに知的障害を支える施設がある。
その若者は、毎日その施設に通ってくるのだが、
誰に教えてもらったか、毎朝、両手いっぱいになるまでゴミを拾って歩いている。
数年前、私はゴミを拾おうと決意した。
駅に行く途中、公園に行く途中、ビニール袋を片手に拾って歩いた。
外見的には、たいそう立派な行いに見えても、
その心の内側では、醜い思いが次々と湧き上がったのを覚えている。
「きたない、さわりたくない。」 まず、こんな思いが湧き上がった。
次に、見返りとして、
「誰かに見て欲しい、誰かに評価して欲しい。」 こんな思いが湧き上がった。
続けていくうちに、現状を客観的に批評して、
「拾っても拾ってもまた捨てられる・・・ばかばかしい」、
「人のゴミを、なんで自分が拾わなければならないのか。」こんな思いが湧き上がった。
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鍼 覚王院 シャローム治療室院長 滝山 博行
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