自分が本当にやりたいことを知る方法

あなたには何かやりたいことがありますか。

「やりたいこと？　やらなければならないことばかりで

　そんな暇ないよ。」

と思われた方もいらっしゃると思います。

かつての私も同じでした。

毎日、することが一杯で、ああしたい、こうしたいと

思うことすら忘れていました。

10年前、自分のコーチから「仕事の話ばかりするけど、あなたの本当に

やりたいことは何？」と訊かれたとき、私は、何も答えられませんでした。

”自分の人生なのに、何をやりたいか答えられないっておかしい”

そう思った私は、それから「自分のやりたいことは何だろう？」と

探し続けました。

もちろん、仕事をしながら、日常を続けながら。

すぐにはたどり着けませんでしたが、

どんな時に自分が嬉々として取り組んでいるか、

どんな時に安らいだ穏やかな気持ちでいるか、

どんな時に満ち足りた気持ちになるか

を、毎日の仕事や生活の中で、自分自身を観察し続けて

段々とわかってきました。

最初は、「温泉に行ってボーっとしたい」「片付けたい」など

日頃できていないことを満たしたい、というものだけしか

出てきませんでした。

それは、それで自分のニーズを知るという意味で大事なことで

その気持ちにもちゃんと対応するようにしました。

日帰りの温泉に行ったり、家事代行サービスの人に手伝って

もらって片付けをしたり。

そうやってニーズに対応してあげているうちに、それが満たされてくると

今度は自分のやりたいことが段々と見えてきました。

コーチングをしているときにとても気分が充実している

セミナーをしていて、最後になるにつれて一体感を感じる時とても幸せ

親しい人と楽しく話をしているとき

自分の興味のある本を読んでいるとき

御香をたいているとき

針仕事をしているとき・・など

大きなことから小さなことまで、自分のワクワクする状態を

段々と掴んでいきました。

クライアントの方の中にも「本当は何をしたいのかがわからない」

という方は一人ではありません。

毎日の”やらなければならない”仕事をこなしていると、

「明日はこれをしなきゃ。あれをしなきゃ。」の

ＭＵＳＴの思考がパターンになっていて、ＷＡＮＴを

考えたことすらない、という状態になりがちです。

それが日常になっていると、自分が何がしたいのか

わからなくなってしまいます。

そんなときお勧めするのが次のやり方です。

1.　今日一日の中で、どんなことをしているときが楽しかったか

2.　明日はどんなことをしたいか（ＭＵＳＴではなくＷＡＮＴです）

を毎日、寝る前にノートに書き出します。

そんなに長い時間をかけなくても大丈夫。

5分でＯＫです。

大事なのは毎日やってみること。

このノートを毎日続けていると、自分は何をしているときに

楽しいと思うのか、どんなことを本当はしたいのかに

アンテナが立ってきます。

誰かの期待に応えるだけの人生ではなく、

自分がやりたいことをやる人生へ

少しづつ切り換えていく方法です。

小さなことですが、これを1年続ければ、思考パターンが

ＷＡＮＴに切り替わってきます。

何を本当にしたいのかわからない方は、

試しにやってみませんか。