- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:ホームページ・Web制作
- 原島 洋
- (Webプロデューサー)
- 井上 みやび子
- (Webエンジニア)
アクセス解析で読む天地人
環の小坂です。
2年ぐらい前に「天地人」というテーマでコラムを書きましたが、
丁度その後大河ドラマ「天地人」が決まり、丁度終わったところでもあるので、
改めてその天地人について考えたいと思います。
私は今回大河ドラマを見ていないのですが、
「天の時・地の利・人の和」というのは古来から重要なこととされています。
マーケティングでもスポーツでも「タイミング」「ポジショニング」「コミュニケーション」というのが大切とされますが、
ウェブの世界でもその3つは当然重要になります。
アクセス解析においてもこの3つを読み解くことが重要になってくるのですが、
ウェブサイトが他の媒体(テレビ・新聞など)と比べて特徴を持っているのは「人の和」の部分であると思っています。
ウェブはスピーディーに情報発信できるので、「天の時」にも強いのは言うまでもないのですが、
ウェブサイトの中での優劣が決まるのは「人の和」であると思います。
テレビなどの媒体が「マスメディア」と呼ばれるように
「多くの視聴者を同じように一くくりにして情報を提供する」のに対して、
ウェブは人それぞれに対して情報を提供できるし、
細かく導線を分けられるので、人の側にも判断が可能です。
情報の量が増え、人が多様化している中で、
インターネット以外の媒体の価値が低下しているのは時代の流れであると思いますが、
だからといってウェブサイトを持っていれば価値が低下しないかといえばそうではありません。
テレビなどと同じように一般向けに情報をただ適宜流しているだけでは、
同じ価値の低下を招きます。
「人の和」とは「1対1」を大切にすることに基本があると思います。
サイトの運営者側とユーザ一人一人のコミュニケーションをどうとっていくのか、
そこが重要になってきます。
アクセス解析も「集計された」データが基本ですが、
そこから傾向を読み取ると「個別の」データにも目を向ける必要があります。
例えばECサイトであれば、この商品を買った人は何を考えて買ったのか?
などをアクセス解析から追跡することが必要で、
今年はそのような機能をシビラに搭載していきたいと思うし、
ホームページの作成においても心がけていきたいと思います。