- 阿妻 靖史
- パーソナルコーチ
対象:コーチング
なかなかよく書けているので、ここに再掲載してみます。
ここから本文です。
女と男の「心のヘルス」−癒しの心理学
こんにちは。あづまです。
昨日は出かけていてどうしてもメルマガを書く時間がとれません
でした。すみません。
出先で、名古屋コーチンを食べました。
砂肝がおいしかったです。
どこへいったかって? →編集後記を見て下さい。
さて、
今回は、私の失恋話をします。
昨年11月に一度書いた話を更に深く突っ込んで書きます。
「東京大学で不幸になる話」と題して、
こんな話を書きました。
・学生時代、強く、強く、前へ、前へ、という考えで生きていた。
・当然、社会的に立派なことが大事だと思っていた。
・会社を辞めたり休学してのんびりする期間を作り旅行をするなん
てケシカランと思っていた。
・ありのままの自分を認めること、自分を許すことが欠けていた。
そして、恋人から、
「やすしくんは立派だから」
と、皮肉を言われた。
そんな話でした。
◆自分に対する禁止
なんでそうなったのかというと、自分の幸せを追求することを、
自分に許していなかったんですね。
◆幸せなことより、「正しい」こと
自分が幸せを感じることを追求する代わりに、社会的に認められ
ることを追求していました。
受験で勝利する。
会社で出世する。
◆「正しい」ことを追求する人が隣にいると、迷惑なんです。
一人で勝手に「正しい」ことを追求するだけなら勝手にやっても
らえばいいのですが、大抵他人にも押しつけますから、迷惑なん
ですよね。
たとえば、仕事より旅行を優先してはいけないと考えている人と
結婚したら旅行はなかなか行けなくなってしまいます。
◆「正しい」ことの例。
・タバコは健康に悪いのでやめるべき
・デートの時は男が食事代を払うべき
・結婚したら男性も家事を分担すべき
・結婚したら女性は、家庭を優先すべき
これらは、間違いとはいえませんが、絶対に正しいものではあり
ません。本来ふたりの間で決めればいいことです。
多くの場合「○○してほしい」のかわりに「○○すべき」という
言い方をしているんです。
◆甘え下手
言い換えると、自分の要求をうまく相手に伝えることが出来ない、
甘え下手ということです。私もそうでした。
◆責任転嫁
甘え下手で要求をしないのならば、それだけなのですが、それを
「○○すべき」と話をすり替えるわけです。
これは、自分の責任で要求するのではなく、社会規範や正しさを
ふりかざす、つまり他人の要求の形で自分の要求をする、ずるい
やりかたです。つまり責任転嫁です。
私のところに来る相談者の中にもこれをしている方がいらっしゃ
います。私自身も、かつて自分の「正しさ」を主張していました。
◆「正しさ」を主張していませんか?
どうしても、別れがすぐ来てしまうというあなた。
結婚生活が、ぎすぎすした関係になってしまったあなた。
相手の心が、自分から離れているような気がするあなた。
その原因は、あなたが「正しさ」を主張していることかもしれま
せん。
少なくとも私はひとつの恋を「正しさ」を主張することでぶちこ
わしてしまった経験があります。
◆正しいことを言って、何が悪いの?
そう、何が悪いんでしょうか?
相手に有無を言わさない圧力をかけているという点です。
あなたが「○○してほしい」という要求をすれば、相手には、
Yes・Noをいう自由があります。選択肢があります。
あなたが「○○すべき」という正義を主張すると、相手は、
Noが言えない苦しさを感じます。
◆私は、その正しさを主張してもよい
その正しさを主張する「資格」を手に入れるために、頑張ってい
ることがありました。私の場合、仕事です。
仕事面で力を発揮しているからこそ、正しさを主張してもよい。
そう、思いこんでいました。
こんな男性とつき合っていたら、常にいい女、つまり相手にとっ
て望ましい行動をする女性でい続けなければならないという圧力
がかかります。相手が仕事で頑張れば頑張るほど苦しくなるわけ
です。
これを、やっていました。
「家族を守るために仕事を一生懸命やっている」
(だから、奥さんに、家庭のことを一生懸命やるよう無言の圧力
をかけてもよい、と考えている)
こんな男性、いますよね?
やられた側は、苦しいですね。
◆まとめ
私の過去の恋愛の失敗について分析しました
「○○してほしい」の代わりに
「○○すべき」と正義を主張していました
相手に、無言の圧力を常にかけていました
自分が仕事を頑張れば頑張るほど、色々なことをきちんとこなす
ほど、相手にとってはそれが苦しくなっていたはずです。
そして、「やすしくんは立派だから」と言われました。
その恋愛は、結局破局しました。
あなたは、ぜひ上手に恋愛してください。
メールマガジン『女と男の「心のヘルス」−癒しの心理学』より再掲載。