同時期にまったく違うタイプの書斎のデザイン依頼がありました。
異なる、といってももとになったのはどちらも都心のマンション。
広さは同じように5〜6帖くらいの小さめの洋室です。
もう一件ご紹介するのは一転して
ヨーロッパの伝統的、クラシックなイメージの書斎です。
クライアントは小さな頃から古いアンティークなどがお好きとのこと
音楽もヴァイオリンやクラシック志向です。
デザインのもとになったのは
すでにおもちだった
重厚な彫り物細工の書斎用デスク&チェア
これだけでもかなり主張のあるものなので
これにあう書斎を、ということでイメージをふくらませていきました。
お手持ちだったイコン(宗教画)を飾るスペースをセンターに
棚のヘッドや支柱、カウンター部分に装飾性の高い部材をつかい
デスクとのバランスを考えました。
PC用ディスプレイを設置するための配線やCDをおさめる機能性もとりいれながら
全体としては重厚で謎めいた雰囲気の書斎となりました。
棚の向かい側に
マンションの間取り上あったお布団収納のようなくぼみ部分を
ファブリックで覆い、そこにつかったインクブルーを棚の背板につなげました。
イコンの神々しい雰囲気が映える夜空のイメージです。
今回クロスにも星にもみえる柄の輸入クロスも張り替えています。