
- 大園 エリカ
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
- 東京都
- クラシックバレエ教師・振付家
今回も前回同様、或るブログに私が投稿させて頂いたコメントをご紹介致します。
(^^✿
このブログ主の方は、今回ブロガー同士で起きてしまった (…というか、私には単に言いがかりを付けられてトバッチリを受けてしまった様にお見受けしますが) ゴタゴタを通して、
ご自分の「性分」というものに付いて一部の読者の方達から色々指摘されたらしく、少々悩まれたという様な事を書かれておりましたので、以下の様な内容となりました。
ちなみに今回のコラムのテーマとして、私が一番お伝えしたい箇所 (=解毒剤) を太字にさせて頂きました♫
☆_(_☆_)_☆
【私からの返信】(※今回の記事の為に、一部加筆修正しています)
私達はそれぞれに与えられた唯一無二の個性を、本当は自分で尊重し大事にしなければなりません。
世界には自分と同じ個性や人生経験を持つ人間は誰一人いないというのに、何故か他人に対しても自分に対しても、その個性=感覚・感性を欠点と捉えてしまう人間の何と多い事でしょう!
そう思わせるのが"社会"であり"世間"というものであり、又両親や周りの大人達であったりする為、人はそういうものに無意識に洗脳され、哀しいかな自分の個性を自ら欠点と見なし始めます。(親や多くの大人達もそうして育てられた方が大半なので、無意識に社会全体にそうした負の連鎖が生まれています)
そうして世間や周りの大人達から植え付けられた罪悪感や自己否定を無意識に内に持つ人間というのは、それを他者に投影します。
自分を(或いは自分以外の人間を利用して)被害者にする事で、自分と違う個性や思考を持つ人間を加害者に仕立て上げる事で、相手に罪悪感を持たせようとするのもそういうカラクリなのですね。
今回の出来事の根幹にはそうした「虐めの構造」があります。それは私達人間に脈々と受け継がれている連鎖なのです。
「加害者は被害者であり、被害者は加害者でもある」という隠れた構図が社会に蔓延しているのです。そしてこの現象は実は「卵が先か?鶏が先か?」という事でもあります。
自分の個性を否定せず、ポジティブもネガティブも全てを受け入れて自分を愛する事が、私達人間に与えられた課題の様に私は思います。
それが本当にできた時に、私達は初めて他者を受け入れる事、愛する事、そして許し合う事ができる様になるのでしょう。そうして自分の個性が生かされる場所でお互いが生きる事ができたら、きっと人は幸せです。
無意識に「他者からどう見られるか」という他人や社会の目を基準にし、自分の個性を自分で否定している人は、同じパーセンテージ他者に対して粗探しをして否定します。人は例外なく「自分を受け入れた分しか、他人を受け入れる事 (他者の良い面を見る事) ができなくなるのです。
そしてこれは自分含めた全ての人間に言える事だと思いますが、私達が持つ唯一無二のそれぞれの個性は、死んでも変わらない・・・というか変えられるものではないし、変える必要もないのですけれど、
それぞれ自分のオリジナルの人生経験が増える度に、その受容範囲が広がって"生まれ持った個性はそのまま持ち続けたまま、私達は変容して大きく成って行く"というのが成長であり、豊かな人生に繋がって行くのだと私は思っています。
勿論そこに行き着く為には、時には綺麗事では済まない状況を経なければ、お互いのカルマが解消されないという事もあります。今回のケースは正にその様に私には思えました。
ブログ主様は、そのままのブログ主様であって良いのです。
最後になりますが・・・。
今回私はこちらにコメントをさせて頂くという経験を通して、私なりに様々な事を学べました。
そして色々な事が収まる所に収まりつつある様に思いますので、私は安心して今回のこのコメントを最後にさせて頂こうと思います。
ブログ主様。ここにコメントをさせて頂くという事を通して得られた、私に取っての貴重な経験と有意義な時間を誠にありがとうございました。
ちなみに、愚直で誠実で温かいブログ主様のブログはこれからも拝見させて頂きますし、引き続き陰ながら応援させて頂きます。
どうかいつまでもお元気でご活躍下さいませ。
全ての方達へ感謝を込めて・・・。
☆_(_☆_)_☆
このコラムの執筆専門家

- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年