神様の入院

眠れない日が時々ある。そんな時、思い出す人がいる。


うちのちびっ子達は、こんな母親なもんだから、心優しい人達の多大な応援を受けて育ってきた。
私の今があるのは、周りの人の助けがあるからの一言に尽きて、私自身は、本当にダメな母親であると思う。
精一杯生きてもこの調子だから、能力の限界なのか、人間として欠落しているのか。
だいたいが、私の毎日は他人への罪悪感ばかりなのだ。懺悔のためにできることを何とかして、そのために生きてるのか。
両親に対しても、友人に対しても、患者さんに対しても。自分の完璧主義からも来るのかもしれないけれども。


その人は長男が産まれてすぐから、7年間子育てをずっと手伝ってくださった。
子供が病気になった時も、私が病気で入院した時も、私が栃木から東京に通勤する事になった時も。その人がいなかったら、今はない。本当に、たぶん、絶対、ない。
数ヶ月前、元気一杯のその人が、突然倒れた。そして現在はリハビリ病院にいらっしゃる。

リハビリ病院にいた彼女は想像していたよりは元気だったものの、色々不自由な所がでて、とても大変そうだった。

泣ける。信じられない。
あんなに良い人が。
神様なのに、、。
あんな良い人、神様なのに！！！


『どうして、こんなに私を助けてくれたの？どうして、こんなにうちの子供達を見てくれたの？』

『楽しかったから。』
『でももうしのぶさんを、手伝ってあげられないかもしれない』


もういいよ、もう手伝わなくていいよ、もう十分すぎるよ、、。

私が手伝います。貴女が元気になるその日まで。そして、その日はすぐそこです。

どうか元気になってください。
どうかいつもの笑顔で微笑んでください。

震災の時も子供達を守ってくださった。
貴女は神様です。
正義が勝たない世の中なんて。



健康で生きてる、なんてありがたいんだろう。今日は今年最後の診察日。感謝の気持ちを忘れずに精一杯頑張ります。

子供たちが会いたがってま〜す！


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