タイトルは「アラフォーのつぶやき」です。
インテリアコーディネーターとしての仕事上のコラムは「インテリアの楽しみ」として、子育てや仕事との両立に関するコラムは「子育ての楽しみ」として、そしてその他、生活に関してやその他諸々に関してのコラムをこのタイトルにまとめていこうと思います。
一口にアランドフォーティーといってもその年代の女性ってさまざまな生き方をしていますよね。
私たちの親の年代は家庭第一の生活をして、自分で仕事を持つなんてごく一部分の人に限られていたり、核家族なんて言葉が出始めたくらい大家族が劇的に少なくなってきた世代。
私たちの世代を振り返ってみると、大学を卒業するくらいはバブル最盛期で就職には困らず、ひたすら踊りが好きな人はディスコ、グルメなひとは美味しいもの探し、クリスマスには人と競うように豪華な食事に出かけたりして。
思えば本当に華やかな時代でした。右上がりの経済成長なんて疑うことを知らなかったですものね。
もうひとつ、私が思うところ、私たちの世代ってパソコンが普及する前のOL時代を過ごした最後の年代ではないでしょうか?
私が某企業にOLとして入社した時の面接官に「あなたは字がきれいだったから」(あくまでもその人曰くですが)と言われました。
裏を返せばOLの仕事の中に確かに”清書”というものがありました。
上司が書いた原稿をきれいに書き直すという仕事です。
今のOLさんにはおそらく考えられないことでしょう。
それと、コピーもソーター機能がなくて、30人の会議なんてあるとその前の資料の準備といえばコピーをしたものを人数分に間違えないように分ける、という作業でした。
その後のパソコンの普及、とりわけインターネットの普及によって世の中知らないものなんてすぐにインターネットで調べることができる、という世の中にあっという間になってしまいましたよね。
私たちはこの、「あっという間」ということが実感できる最後の世代ということになります。
だって、私たちの後の世代の人たちにはインターネットがあってあたりまえなのですから。
ですから、私は講演会などにお話をする機会にこの「あっという間」を実感したことを若い人たちには話をするようにしています。
おそらく今後インターネットがなくなるということはないでしょう。
この便利さがもたらした、すべてを横並びに、そして白日の下に晒してしまうような怖さを併せ持つものがなかった時代の、知らないものへのあこがれや期待感なんてなくなってしまうのでしょうね。
昔、人づてに聞いたパリのオルセー美術館の建物の美しさ、印象派の絵画の殿堂としての素晴らしさを見てみたくて、はじめての海外旅行に行った時のことを思い出すことがあります。
現代ならばインターネットで調べ上げ、すっかり行った気分になってしまったかもしれません。
でも、その時の私はまるですっかり今までの人生をリセットしてしまうほどのカルチャーショックを受け、その素晴らしさにただ立ちすくんだ記憶があります。
インターネットの功罪などを実感として語ることのできる世代、それもアラフォーなのではないでしょうか。