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大澤 眞知子
大澤 眞知子
(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
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(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)

閲覧数順 2024年04月26日更新

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無償の愛といえば「親から子への愛」と考えるのが一般的ですが、「子から親への愛」も無条件の愛だなぁ、と思えるエピソードがあります。



数年前、私は塾講師として数多くの小中学生と接する機会がありました。



A君は夫婦喧嘩の度に殴られる母親を見て「お母さんは俺が守る!」と母親を連れて家を出ました。

受験生だったA君は、転校はせず、学区外の地域から自転車で長時間かけて今までの中学校に通い続けました。親に負担をかけないようにと一生懸命勉強し、公立高校の推薦合格を勝ち取りました。

高校在学時から飲食店でアルバイトをし、卒業して数年で、そのお店の店長に抜擢されました。



Mちゃんは、いつも明るく一生懸命。塾に来ると周りの子たちも笑顔になるような素敵な雰囲気を持っている子でした。

「Mちゃんはたくさんの愛情の中ですくすく育ってきた感じがする」と私が言うと、

「うちはお父さんがいないの。お母さんが働いて、おばあちゃんが家のことしてくれて、私が弟の面倒みて・・って助け合って生活してるの。みんなが頑張って認め合ってるから、家族みんなが仲いいの」



K君は幼稚園の時にお母さんが再婚しました。お母さんはK君の妹だけを連れ、K君を自分の実家に預けて家を出ました。

「いつか迎えにくるからね」というお母さんの言葉を信じてK君は待ちました。

お母さんが迎えに来てくれることはない、とK君が悟ったのは中学校に入った頃でした。

K君の中学・高校生活は荒れました。

20歳を過ぎた頃、お母さんが病気で亡くなったという連絡がK君のもとに入りました。

お葬式にいっても周りはお母さんの再婚後の生活に関係している人達ばかりで、K君を知っている人はいません。K君は一番後ろに参列しました。

「昔は俺のことを置いていった母親のことを恨んだけど、今は恨んでない。

自分が大人になって、あの時母親はきっと自分が出来るベストの選択をしたんだってわかる。

母親は女として幸せな人生を送ることができたと思うよ。

好きな男性と一緒になれて、最期は看取ってもらえたんだから。

俺、葬式のときに母親の再婚相手に『母を最期まで面倒見てくれてありがとうございました』って言ったんだ」


親の選択は、まだ未成年の子供達に大きな影響を与えます。

その影響の中でも、子供達は、親を信じ、受け入れ、愛し続けてくれます。

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