なかよし
-
先週、信号待ちで、交差点角にある調剤薬局の駐車場で、なんとも微笑ましい光景を目にしたよ
どう見ても70代の、おじいちゃんと、おばあちゃんが、手をつないで、薬局まで歩いていてね
若い世代の人たちは、知らないかもしれないけれど、
チャーミーグリーンという台所用洗剤のコマーシャルを、思い出しちゃったよ
これが、まだ、60代の夫婦だと、なんだか、キモチワルイ感じがするようんじゃないかな
と、思ってみたり、50代の夫婦だと、イヤラシイ感じがするんじゃないかなあ…と思ってみたり
おばあちゃんのほうが、ややしっかりした足取りで、半歩ほど、前に、歩いていた感じなんだけど、
おじいちゃんの歩き方も、決して、支えが必要な感じもしなかったし
何よりも、信号待ちの間中見ていたら、一度、つないだ手が離れてしまったんだけど、
直ぐに、おばあちゃんのほうから、ギュッと握った感じがしたから、
なかよしって感じがしたんだよね
そのあと、信号も変わって、車を走らせながらその夫婦(?)のことを、いろいろ想像していたよ
長く連れった夫婦なら、いくら仲が良いと言っても、
その長い年月のあいだには、トラブルもあっただろうしねえ、
自分に置き換えて考えてみても、仲が悪いわけではないんだけれど
手をつなぎたいという気持ちは、微塵もないわけで…
ま、石橋凌のような,ステキな旦那様なら
ちょっとはそんな気持ちも起こるかもしれないけれどさあ
なんだか、なかよし夫婦の過去を覗いてみたい気がしたよ
もしかして、遅い再婚??
デイサービスで知り合って、恋に落ちたのかも…とか、
耳鼻科の前の調剤薬局だから、耳がよく聞こえないのかも…だから とか…
しばらく考えてたら、色気のない、現実的なオチにたどり着いたよ
けどさ、手をつないでいる様子って、親子にしても、高校生にしても、なんだか、いいもんだよね
信頼してますみたいな、確かなものが、そこにあるって感じ~
このコラムの執筆専門家
- 清水 英子
- (メンタルヘルスコンサルタント)
- 清水英子
まず、話すことが第一歩。私に話してみてください。
私のところに、たどり着いた方々のこぼれ落ちる涙を見るたびに、ココロの腕で抱きしめてあげたくなります。話すうちに、笑顔がこぼれ、元気になっていくのをみていると、人間本来の持っている力を感じ、次のカウンセリングに続く原動力となっています。