という悪循環にはまってしまった場合、抜け出す方法は?
というコメントを昨日いただきました。
許せない、という気持ちだけでもしんどいのに、
それを手放せない自分が許せないとなると
トリプルパンチというところ、大変ですね。
許す・許さないは理屈じゃなくて、許す理由なんか
なくたって許したって全然いいのですけれど、
つい習慣から、〜でなければ許せない、といつの間にか
条件をつけていることもあります。
許す理由があるとすれば、優しさとか愛とか
そんな強さからです。でも優しさも合いも強さも
理屈じゃないですよね。
許せないことを手放せない、それをまた自分で
許せない場合、そしてそれがいつものパターンに
なっているなら、その背景を一度レビューしてみましょう。
許していいのにと頭でわかっているのに許さない自分が
いるということは、何か許さないでいるほうがいい理由が
あるはずです。許さないことが何か目的を果たしているはず。
今は「許さない自分」のパターンという結果しか
見えませんが、その後ろにあるものが見えてきたら
対策も立てやすくなります。
たとえば、こんな循環になっているかもしれません。
許せない→私はダメな人→落ち込む・気分が悪い
→実は気分が悪い私がけっこう好き(または悲劇のヒロイン化)
=現状を変えなくて良い理由(許さないまま)
許せない→罪悪感→罰を受けるべき→気分が悪い=罰
→罰を受けるくらいだから許すべきでない→許さない(悪循環)
他にも、許したいと思っていても、根底にこんな私は
許してはいけない、許されるべきじゃない、許される価値がない、
というような自己価値の低い気持ちがあると、そちらが勝ちます。
内側に相反する感情がある場合、意識しているしていないに
関わらず、強い感情のほうが常に勝つのです。
つまり、許せない自分が許せない、というのは裏返せば
許さない自分でいること無意識に選んでいる、となります。
私たちの潜在意識はパワフルなので、無意識にでも
自分の価値が低いと、その価値に見合う行動を
取ろうとします。
こうなると、先に自分の潜在意識に働きかけて、
自分に対する価値・意識を上げていくよう、根気よく
新しい意識を自分に刷り込む必要があります。
人間は、真実であろうとなかろうと、繰り返し見聞きすることを
自分の中の意識として取り込みますから、それを利用します。
私は、自分にとって大事な人。
私は、自分が好き。
私は、自分を大切にする。
何度も自分に言いましょう。そして、それに伴う
行動も取ってみましょう。
許すことは理屈ではありません。何か許せる理由など
なくてもいいのです。あなた自身を許す条件などなくて
いいのですよ。
許せない自分を許せない悪循環にはまったら、
許す・許さないことから少し離れてみましょう。
自分を大切にするために、何が本当に必要なのか、
もう一度見つめなおしてみてください。
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このコラムの執筆専門家
- 小倉 美紀
- (パーソナルコーチ)
- エナジー・コーチ エナジー・コーチ
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もっと自信を持ってバランス良く、元気にハッピーになりたい方(主に20~40代の女性)に向け、コーチングやセミナー、講演を実施しています。人生の幸せ、ビジネスの成功や自己実現のために、枠に捕われない考え方を提供し、内面から強くサポートします。
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