- 井門 隆夫
- 株式会社井門観光研究所 代表取締役
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:イベント・地域活性
- 宮崎 隆子
- (日本産精油スペシャリスト)
- 宮崎 隆子
- (日本産精油スペシャリスト)
増えるアレルギーに好き嫌い
春(5~6)の修学旅行シーズンも一段落。関係者の皆様はお疲れ様でした。思えば、30年前、私も社会人駆け出しの頃は修旅の営業マンでした。
その頃は思いも及ばなかったことのひとつに子供のアレルギーの多さがあります。万一のことがあれば、当の本人もかわいそうですが、引率者にも責任が及ぶとあって、先生をはじめ、旅行会社や旅館ホテルの皆様も気が気でないでしょう。
何かの生活環境の変化がこうさせてしまってきたのでしょうね。
それはさておき、アレルギーではなく、食べ物の好き嫌いも増えている気がします。旅館の方もおっしゃっていました。お刺身は食べられない、骨のある魚は苦手、野菜は抜いて、等々。好き嫌いをはっきりとおっしゃる方(大人)が増えたと。
もしかしたら、今までは言えなかったのに、近年はご丁寧にも「お嫌いなものがあれば仰って下さい」などと言われることが、余計に輪をかけているのかもしれませんね。
旅で好き嫌いのない子を育てたい
誰でも、苦手なものがあるのは仕方ありません。ただ、ふつう(アレルギーではなく)単なる好き嫌いなら大人になる過程で克服していけるものですが、代わりのものが十分ある現代、その必要もなくなってしまったのでしょう。
となると、好き嫌いをなくす方法はただひとつ。子供の頃に何でも食べる子となることです。
家庭では甘えがあるため限界があります。そこで「旅」の出番。旅こそ「食育」の場であるはずです。
もうすぐ夏休み。好き嫌いの多い大人から子供を離し、甘えのない環境で子供だけを預かる「食育プラン」を作ってみるのはどうでしょう。地魚や新鮮な野菜など、とれたてのものなら子供は必ず「おいしい!」と言うはずです。特にうんと遊ばせた後なら。
旅館ホテルもハンバーグランチやバイキングでごまかしてはいけません。親だって何でも食べる子に育って欲しいに決まっているからです。旅に出る度に好き嫌いが減っていく。そう思ってくれれば、また旅に出てくれるはず。
この夏、好き嫌い撲滅・食育プランを地域で始めませんか!
(井門隆夫の「CS宣言」トラベルニュース6月25日号より)
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