- 岡本 興一
- ウィジット株式会社 代表取締役
- ITコンサルタント
対象:ITコンサルティング
- 服部 哲也
- (SEO WEBコンサルタント)
- 竹波 哲司
- (Webプロデューサー)
ところが、つぎはぎだらけのシステムになっているところは、従来の中小企業の現状を考えると、他社と比べれば、IT化が進んでいた企業であると言えます。
つぎはぎだらけのシステムになっていると、非常に大きなコストがかかる様になります。
たとえば、良くある構成として以下の様なものがあります。
・販売管理システム・・・オフコン(オーダーメイド)
・財務会計システム・・・クライアントサーバ、パッケージ
・電子取引システム・・・取引先企業作成システム
・データ分析システム・・クライアントサーバ、オーダーメイド
さらに、社内のPC、OSは統一されていないという状況にあることも珍しくありません。
こうした構成のシステムで、社員の増員で端末を入れたいとなった時、オーダーメイドシステムのどれか一つでも最新のOSに対応していなかければ、かなりの手間やコストがかかります。
たかだか、端末を1台増やすだけなのに・・・ということになるのです。
たとえば、間もなくwindows XP の販売が中止となります。
そうなった時、端末を導入するのであれば、メーカーがサポートしていないダウングレードを自力で行う必用が出てきます。
この作業は非常に手間がかかりますし、既存システムの動作保証を行うとなると、テストの工数もかなり発生します。
そうした手間を人件費に換算すると、たかが1台の端末増加と言えないコストになるのです。
さらに、それが、複数回数になってくると、とても無視できる金額ではなくなります。
あるいは、ダウングレードを行わず、システムのアップグレードを行うという場合ですが、複数のシステムが存在する場合、どれか一つだけをアップグレードするという選択肢をとれる可能性は非常に少ないと言えます。
どれか一つをアップグレードしたら、他のシステムもアップグレードしないと、正しく動かないということになることが多いのです。
となると、これは全社システムの更新ということになりますので、非常に大きなコストがかかります。
こうしたことを防ぐためには、IT戦略を明確にした上、ライフサイクルという考え方を導入します。
また、ダウングレードをする方が安くつくのか、システムの更改をする方が安上がりなのか?は、どのタイミングで実施するかによって、計算が異なりますから、何か機能追加や、端末の追加を行う場合には、
導入したITシステムを、何年使うのか?
何年で減価償却を行うのか?
システムの全体像はどうなっていて、どんな計画で機能を追加していくのか?
次のリニューアル時期はいつか?
等を予め明確にしておかねば、適切な判断は下せないのです。
そうしたことが明確になっていないと、いつまでも、ひたすらお金をかけていながらも、常に同じ問題が消えず、問題が残り続け、発生し続けるということになってしまいます。
IT戦略を明確にし、ライフサイクルを考えておくこと。
それが失敗しないために重要なことなのです。
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岡本興一