箱根を超えろ - 地域活性化・町おこし - 専門家プロファイル

井門 隆夫
株式会社井門観光研究所 代表取締役
東京都
マーケティングプランナー

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対象:イベント・地域活性

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箱根・伊豆にはかなわない

最近、挫折感に打ちひしがれております・・・

何かしでかしたかって?いうわけではないのですが。

実は、兎にも角にも、新聞・雑誌・テレビを通じて観光地のPRをしても、しても、箱根・伊豆に(紹介数・視聴率等の)数字で全くかなわないもので、自分の力不足に打ちひしがれているのです。

これだけ観光地や旅館ホテルが多様化しているのに、まだまだ消費者ニーズは画一的です。

これは全て「広告ビジネス」モデルの弊害で、取材や紹介はより多数が目を向けるネタばかりに集中するというジレンマから起こります。

もちろん、箱根・伊豆は観光資源に恵まれた素晴らしい観光地に変わりはないのですが、それだけではないということを知らせ、需要や環境負荷を適度に分散し、総和としての観光実績を伸ばしていかなくては「観光立国」は成り立ちません。

新聞社からは「視聴者が興味を示すのは有名温泉」、テレビ局からは「視聴率の高いのは箱根・伊豆」、雑誌社からも「温泉でないと広告が取れない」、果てはインターネットメディアですら「検索ヒット率の高い有名温泉の有名温泉宿を書いてください」と言われれば、何となく全てに逆らいたくなるものです。日本はそれだけではない!

広告主に依存しないビジネスモデルを構築できないものでしょうか。

いくら休日を分散しても、地域を分散しなくては、日本の観光はよくなりません!

解決のヒントは「ライステラス・ビュー」

しかし、ヒントはあります。地域内で一人勝ちの様相を示す秋田県の乳頭温泉、山形県の銀山温泉、熊本県の黒川温泉あたりの共通点は「ビジュアル」です。田舎らしさが滲み出た露天風呂や街並みの写真や動画がメディアを通じて発信されたことです。

一枚でよいので「驚きの景観」が表現された写真が欲しいのです!

ところが、観光地に尋ねると「ない」という返事がほとんど。

それを超えることがPRへの第一歩だと思います。

これから田んぼの苗が美しい季節を迎えます。欧米では「ライステラス・ビュー」がアジアの景観での一番人気だということを思い起こしたい季節です。

(トラベルニュース 5月25日号「井門隆夫のCS宣言」)

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