地域づくりに見栄は禁物 - 地域活性化・町おこし - 専門家プロファイル

井門 隆夫
株式会社井門観光研究所 代表取締役
東京都
マーケティングプランナー

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:イベント・地域活性

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

地域づくりに見栄は禁物

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. イベント・地域活性
  3. 地域活性化・町おこし

見栄って

春、面接が解禁され、就活真っ盛りの時期となりました。昨今の不況により、学生も、知名度より実務を重視し企業を選ぶようになってきているとはいえ、まだまだ有名企業志向が続いています。親としては少しでも有名な企業に入って欲しい。そんな思いも子に影響するのでしょう。その半分は「見栄」なのですが・・・。学生には「親の見栄に付き合うな」「知名度より内容で企業を選ぼう」と言ってはいるものの、簡単に「知名度優先」病は治りません。

 「見栄」と言えば、接客場面でも気を付けないとちょっとした苦情になってしまうことがあります。チェックアウト時のフロントでの金額の読み上げ等が典型的。いろんな飲み食いをしたのであればまだしも、「ビール1本ですね」と確認しただけなのに、「それがどうした」と少し怒って返される・・・。その理由がよくわからないと嘆く方もいらっしゃるかもしれません。お客様にしてみれば(周囲に誰かがいればなお)「ビール1本(だけ)ですね」と言われたことが、「恥をかかされた」と思ってしまう。これこそ、見栄の為せる業です。

地域づくりの障壁にも

 「人からよく見られたい」「優越感に浸りたい」と思う「見栄」。少しでもなくしていきたいのですが、その裏側には「嫉妬」が隠れています。「ねたみ」「そねみ」「やっかみ」「ひがみ」と嫉妬の表現がここまで日本語に多いのも、嫉妬心は昔からあるからでしょう。

 「常に人の上に立ちたい」と願う庶民のささやかな思いと解釈すればよいのですが、逆にいえば「人の上に立てない人が嫉妬をし、見栄を張る」ということになります。

 地域の集会に参加すると、嫉妬や見栄のオンパレードとなることがあります。「人は人、自分は自分」。オンリーワンの意識を持ち、嫉妬と見栄のない地域づくりをしていきたいものですね。

(トラベルニュース 3月25日号 「井門隆夫のCS宣言」より)

このコラムに類似したコラム

箱根を超えろ 井門 隆夫 - マーケティングプランナー(2013/05/26 18:54)

観光コンシェルジュ養成講座を開催します!(厚生労働省・地域雇用創造事業) 田原 洋樹 - 人材育成コンサルタント(2013/03/10 17:41)

地域雇用創造事業への取り組み(地域の活性化を目指して) 田原 洋樹 - 人材育成コンサルタント(2013/03/01 12:05)

着地型観光の3類型 井門 隆夫 - マーケティングプランナー(2012/10/31 07:39)

ご当地“ガール&レディー”発見! その1 山田 祐子 - 旅館・民宿プランナー(2012/08/14 12:16)