- 井門 隆夫
- 株式会社井門観光研究所 代表取締役
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:イベント・地域活性
- 宮崎 隆子
- (日本産精油スペシャリスト)
- 宮崎 隆子
- (日本産精油スペシャリスト)
見栄って
春、面接が解禁され、就活真っ盛りの時期となりました。昨今の不況により、学生も、知名度より実務を重視し企業を選ぶようになってきているとはいえ、まだまだ有名企業志向が続いています。親としては少しでも有名な企業に入って欲しい。そんな思いも子に影響するのでしょう。その半分は「見栄」なのですが・・・。学生には「親の見栄に付き合うな」「知名度より内容で企業を選ぼう」と言ってはいるものの、簡単に「知名度優先」病は治りません。
「見栄」と言えば、接客場面でも気を付けないとちょっとした苦情になってしまうことがあります。チェックアウト時のフロントでの金額の読み上げ等が典型的。いろんな飲み食いをしたのであればまだしも、「ビール1本ですね」と確認しただけなのに、「それがどうした」と少し怒って返される・・・。その理由がよくわからないと嘆く方もいらっしゃるかもしれません。お客様にしてみれば(周囲に誰かがいればなお)「ビール1本(だけ)ですね」と言われたことが、「恥をかかされた」と思ってしまう。これこそ、見栄の為せる業です。
地域づくりの障壁にも
「人からよく見られたい」「優越感に浸りたい」と思う「見栄」。少しでもなくしていきたいのですが、その裏側には「嫉妬」が隠れています。「ねたみ」「そねみ」「やっかみ」「ひがみ」と嫉妬の表現がここまで日本語に多いのも、嫉妬心は昔からあるからでしょう。
「常に人の上に立ちたい」と願う庶民のささやかな思いと解釈すればよいのですが、逆にいえば「人の上に立てない人が嫉妬をし、見栄を張る」ということになります。
地域の集会に参加すると、嫉妬や見栄のオンパレードとなることがあります。「人は人、自分は自分」。オンリーワンの意識を持ち、嫉妬と見栄のない地域づくりをしていきたいものですね。
(トラベルニュース 3月25日号 「井門隆夫のCS宣言」より)
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