小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- Q&A回答「どう改善していくかを考えていくことが必要」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
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労働時間と残業代について

キャリア・仕事 労働問題・仕事の法律 2009/05/02 23:02

旅行業で現在の会社に勤めて5年になります。
通常の勤務は09:30〜18:00で、土日祝日と年末年始は休みです。
早朝の見送りや添乗などで自宅を6時に出て、帰りが22時頃になる
事もあります。1日を9時間拘束とした場合、1月に80〜100時間の
残業になっても、給料明細の項目に残業代がありません。
10名に満たない会社で就業規則も無く、正社員ですが契約書も交わしていません。ほとんどの社員が扶養家族が無く、休日でも忙しければ出勤しています。私は家族を大事にしたいので、そこまではしたくないのですが、忙しければ休日返上は当然みたいな社風に疲れております。この会社はおかしいと思いますがいかがでしょうか。

jpapaさん ( 東京都 / 男性 / 41歳 )

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経営コンサルタント

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どう改善していくかを考えていくことが必要

2009/05/07 17:12

 残業代の不払いは労基法に違反しますし、労働契約書を交わしていないことも法的には問題です。単純に「この会社はおかしいか」と言われれば、問題ありというしかありません。

 ただ現実的なところで言うと、旅行業という性格上、他人が休んでいる時に働く事も多いでしょうし、小さな会社やベンチャー企業であれば、社員が自分の意思で犠牲を受け入れるような所もあり、それが社風のようになっている会社も多いです。法律は守られるべきですが、法定基準まで達することが経営的に難しく、社員もその状況をやむを得ないと納得して働いているようなケースがたくさんあるのも事実です。

 どうするかの選択肢は限られていて、今の職場を改善するか、我慢するか、転職するかのいずれかしかありません。
 今の職場を改善しようと考えた時、ただ法律を盾にしても、他の社員の賛同が無ければ物事は進みません。労基署などに申告して指導させる手段もありますが、結果として会社が存続できなくなるかもしれません。やはり初めは他の社員や経営者に問題提起をして、話し合っていくしかないと思います。できる範囲のこと、賛同が得られることから少しずつやっていくしかありません。それが無理ならば諦めて我慢するか、転職するしか解決策は無いでしょう。

 せっかく5年も勤めている会社ですから、転職などをするよりも今の環境を変える努力をする方が、可能性も有るし早道ではないかと思います。少しでも環境が変わるように働きかけをしてみてはいかがでしょうか。

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