小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- Q&A回答「解雇無効を争うか、解雇に応じる条件を争うか」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
Q&A回答への評価:
4.7/75件
サービス:4件
Q&A:193件
コラム:842件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

不当解雇について

キャリア・仕事 労働問題・仕事の法律 2009/02/22 17:21

法律事務所に1年超ほど勤めています。(法人ではありません)
弁護士の秘書として雇われましたが、解雇を予告されました。
理由は
・弁護士に奉仕する精神が足りない
私とあなたの立場は対等だと勘違いしていませんか?私に仕える身なんですから、空気を読み、求めていることを考えて行動しなさい、もっとへつらいなさい、君の態度は不遜です等と言われたことがあります。
これまで一般企業での就業経験しかなく、自分の意見を述べる機会をもつのが通常の世界で生きてきましたが、
ここでは、何はともあれ弁護士が不満をもったら謝れ、それをしないのは無理やりな自己正当化だ、君は謝らない人間だ、ということのようです。

「見習え」と言われている他の秘書の態度、OGのアドバイスからも要するにお追従を期待されているのでしょうが、潔癖な性格で、「とにかく謝れ」という空気を感じつつも、毅然とした態度を取ったことが、頑固に自分のスタイルを通すような人間は秘書失格との判断の一因のようです。

勤務態度は良好、横暴だとは思いましたが自身の尊厳は保ちつつ、柔軟に、誠意は失わず仕事をしてきました。
解雇に納得できない旨、伝えましたが「裁判しますか?」と・・・

気に入らないから辞めさせる、ということは入ってから知りましたが珍しいケースでもないようなのですが、それでも申し訳なさもあるようで、配置転換も探ったが小さな組織ではままならない、解雇時期は余裕をもって再来月末としても良い、と言われております。

私の希望は、中途採用市場が多少の回復を見せるまではこのまま勤務を続けることです。
「私を怒らせると解雇ですよ」という発言もあり、申し出は「円満解雇」で怒らせると即刻解雇なのかという畏れもあります。どのような手段が労働者としては残されておりますでしょうか?

イルカイルカさん ( 東京都 / 女性 / 32歳 )

小笠原 隆夫 専門家

小笠原 隆夫
経営コンサルタント

2 good

解雇無効を争うか、解雇に応じる条件を争うか

2009/02/27 16:13

 ご質問にある通りなら、パワハラと不当解雇含みだと思います。弁護士など社会的地位のある職種の方でも、人格者ばかりではないということを改めて感じてしまいました。

 相手は法律や訴訟においては専門家ですから、どこまで想定しての行動か分かりませんが、「もめたらお金で解決してしまえばよい」程度の感覚で考えているのかもしれません。
 今の状況で労働者としてできる手段は、相手が相手ですし、やはり社外のユニオン、労働局、他の弁護士といった第三者の支援を受けるしかないように思います。その内容も解雇自体を無効として争うか、解雇に応じる条件を争うかということで異なり、明らかな違法行為については公的機関でも扱ってくれますが、条件の交渉も含めた解決ということになると、社外ユニオンや弁護士などの方が、実質的な対応をしてくれるように思います。無料相談窓口などもありますので、一度具体的に相談して見てはどうかと思います。

 確かに雇用状況も厳しいですから、解雇を恐れる気持ちは分かりますが、今の状況が近いうちに回復する保証は無いですし、そこまで耐えながらしがみつく価値があるのかという気がします。
 あまり安易なことは言えないので参考程度に考えて頂きたいですが、できるだけ有利な条件を勝ち取って辞め、新しい仕事を探して見るというのも、選択肢の一つではないかと思います。

プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム