小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- Q&A回答「希望は伝えて条件を確認し、しばらく様子を見ては」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
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小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
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時短勤務では正社員にはなれない?

キャリア・仕事 労働問題・仕事の法律 2009/01/28 16:28

現在、契約社員として3年間働いております。「入社後1年後に問題がなければ正社員にする」ということで入社しました。
しかし、その後妊娠し、入社後11ヶ月目より産休・育児休暇を取得、出産後9ヶ月目より復職しています。現在、復職してまもなく1年5ヶ月なりますが、1日2時間の時短で勤務しています。
契約更新は毎年6月なのですが、その際は時短勤務中であることもあり、正社員への切替の話はされませんでした。
その後、契約社員から正社員へ切替した人も何名かいますが、明確な基準はないようです。私も、正社員への切替を望んでおりますが(上司には直接伝えてはいないです)、時短勤務ということがネックになるでしょうか?
また、もし上司から時短勤務中であることを理由に正社員への切替が不可だと伝えられた場合は、それは受けざるを得ないのでしょうか?
切替の条件を会社に確認するつもりではおりますが、その前にお聞きしておこうと思い、質問させて頂きました。よろしくお願いいたします。

yuki4645さん ( 千葉県 / 女性 / 39歳 )

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経営コンサルタント

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希望は伝えて条件を確認し、しばらく様子を見ては

2009/01/29 14:07

 契約社員などの正社員登用については、これを推進するためにパートタイム労働法で以下のような措置を義務付けています。
1.通常の労働者を募集する場合、その募集内容を既に雇っているパートタイム労働者に周知する。
2.通常の労働者のポストを社内公募する場合、既に雇っているパートタイム労働者にも応募する機会を与える。
3.パートタイム労働者が通常の労働者へ転換するための試験制度を設けるなど、転換制度を導入する。
4.その他通常の労働者への転換を推進するための措置

 この転換に際して、必要以上に厳しい要件を課している場合は、法的義務を履行していると言えない場合がありますが、具体的な決まりは無く、一定の要件を課すこと自体は認められています。

 ですから、よほど理不尽な理由で拒まれ、会社と争ってでも認めさせようということでなければ、当面は会社の言い分を受け入れざるを得ないと思います。
 育児短時間での勤務中とのことなので、会社としても他の社員と同じように安定して就労できる状況までは至っていないと考えるでしょうし、あえて短時間勤務中の者を正社員にすることは、他の社員、契約社員とのバランスを考えてもやりづらいであろうと思います。

 契約社員としてすでに3年間勤務されているとのことなので、もしも会社が雇止めをしようとした時には、正社員の解雇に準ずる理由が必要ですし、契約社員でも短時間勤務を認めて契約更新しているということは、戦力として期待している証拠だと思います。

 ご自身の正社員への転換希望はしっかりと会社に伝えて切替の条件を確認し、しばらく様子を見るのが賢明ではないかと思います。

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