ここのところ国内外の株価が大幅に上昇しています。

例えば、日経平均株価は、昨年11月後半に8200円を割り込みましたが、
本日(2月17日）の終値は、9384円です。

値上がり率でみれば、3ヵ月弱で約15％の上昇。

よく言われるのは、
1万円が8千円になれば、-20％だが、
8千円が1万円になる時は、＋25％だ　ということです。

ところで、そもそも何で急に株価が上がり始めたのか。

その要因を理解することが、今後の資産運用を考える上で重要です。

要因は、いろいろ考えられます。

欧州債務問題が、ある程度の落ち着きを見せていること。

米国の経済指標が上向いていること。

日銀が、大規模な金融緩和の実施を決めたこと　・・・

おそらく、マーケットの参加者は、
将来のインフレを見越して、株を買い始めているものと思われます。

中央銀行が、金融緩和でお金をじゃぶじゃぶに供給すれば、
インフレが起こると考えるのが一般的です。

ところで、なぜインフレを予想して、株を買うのか。

ここの理解も大切です。

例えば、インフレによる物価の上昇で、
ハンバーガーが、今と比べて、２倍の値段になったとしましょう。

そうなると、ハンバーガー屋さんの売上は、販売個数が
変わらなければ、単純に２倍になります。

仮に材料費も２倍、人件費も２倍、利益も２倍になるとすれば、
株価も２倍になって、不思議ではないわけです。

その場合、現金の価値（購買力）は、２分の１になるという理屈です。

かなりざっくりとした説明です。

ただし、株価の上昇について、楽観は禁物です。

実際の株価は、企業の業績などさまざまな要因で動きます。

値上がりしている様子を見ながら、投資を始めて、
失敗するパターンは、よくあります。

大切なのは、やはり、計画的に投資をすることだと私は思います。

そして、お金の計画の作成のお手伝いをするのが、
文字通り、ファイナンシャル・プランナーのお仕事でもあります。