森本 直人
モリモト ナオトグループ
戦う資産運用
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この春の大学卒の就職内定率は91.8%で、
この10年で最低だったそうです。
一方、この春の高等専門学校卒の就職内定率は、
99.5%(昨年3月末は100%)なので、
上の数字だけを見て、悲観的になるのはどうかと
思いますが、いずれにしても
「よい学校に入り、よい会社に入れば、よい生活ができる」
という勝利の方程式は崩れ始めているようです。
今の時代は、世間一般に考えられている「よい会社」に
就職できるのは、ひと握りのため、
そのパイプラインから漏れてしまった人たちは、
将来の希望を失ってしまう傾向が少なからずあります。
一方、パイプラインに残れた人たちも
自分のポジションが脅かされることに戦々恐々としながら
不本意なことがあっても、そのポジションにしがみつく...
日本は、そんな社会になりつつあります。
そこで、私がいつも思うのは、この中の何割かの人たちが、
資産運用を技術として学び、人生を切り拓くことができたら
どうなるのか、ということです。
もちろん、資産運用に「結果の平等」はありませんので、
失敗すれば、身ぐるみはがされることもあります。
ですが、誰にでも「機会の平等」は与えられていますので、
本人がその気になりさえすれば、失敗経験を重ねながら
頭脳を使って、勝ち上がっていくことができます。
ただ、こういうことを書くと、必ず聞こえてくるのが、
「そんなことできるはずがない、汗水たらして働くのが一番。
資産運用は、賭け事で危険だ」という声です。
確かに、働くことは貴いです。
また、望む職種で自己実現ができたら素晴らしい。
でも、現代社会は、金融経済の仕組みの中で動いていますので、
財政的に補強できる手段が、資産運用であることも事実です。
例えば、ETF、FX、信用、先物、オプションなど、今は、
最先端の金融取引が、個人投資家にも開放されている時代です。
そもそも、資産運用は、人の血が流れることのない
ある意味、平和な頭脳戦争です。
戦うことで、問題を解決。そんな時代が今、到来しています。
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